2012年09月29日

épisode / V.S.O.P 第二夜 「追 憶」 -scene:1-








ナレーション  囁かれる言葉が心をその心を酔わせ ...
        何気ない仕草がその唇を奪う ---

        甘い嘘が、そのまま喜びとなり ...
        優しい罠が、そのまま悲しみとなる ---

        時に男は繊細な悪魔のように ...
        そして女は大胆な天使のように ---

        そう ...
        それはちょうど一晩限りの
        微熱のような短いアバンチュール ---

        心の欠片に綴られた想い出たちが
        消えそうなときめきに火をつける ---

        ... すべてが生まれ変わるような
        男と女の情景 ---

        そして今 ...
        セピア色にその姿を変えた二つのハートが
        ここに再会した ...
        真新しい恋の予感を告げるかのように ---


        SE:静かに響くヒールの音 ---


        今宵その第二夜は ...
        虚ろな瞳の奥でたどる追憶の日々までもが見えそうな ...
        そんな星の夜に始まった -----


        SE:ドアの開く音 -----


レイコ  「この間はどうもでした ... マスター」

マスター 「いいえ、とんでもございません ... 」

レイコ  「まさかあの人がここへ来るなんて ... 思ってもみなかった ... 」

マスター 「本当に奇遇でしたね ...
      お二人とも申し合わせたようにお出でになられたのですから ...
      それも5年ぶりに ... 」

レイコ  「 ... でも、ホントに変わってなかったな ... あの人」

マスター 「そのようでしたね、マサヤさんは」

レイコ  「カメラの方も、相変わらず続けてるみたいだし ...
      (思い出して)そうそう、マスター ...
      あの時、あの人が言ってた件はどうなったの?」

マスター 「雑誌の掲載のことでしょうか ...?」

レイコ  「それそれ。私、途中で帰っちゃったから、気になってたんだけど ...
      えらく張り切ってるようだったから、あの人 ... 」

マスター 「そのことでしたら ... 丁重にお断り致しました」

レイコ  「エッ ... ? どうしてなの、マスター」

マスター 「とても光栄で、ありがたいお話しでしたが ...
      このサンドリオンはいつも ... 来て頂ける方にとって静かな場所でありたいと
      そう思っておりますので ... 」

レイコ  「静かな場所 ...?」

マスター 「それは ... 
      BGMもなく、物音一つたてないというような物理的なものではなく...
      メンタルな部分での静けさということで ... 」

レイコ  「メンタルな静けさ ... 」

マスター 「例えば ... お客様一人一人の心の呟きまでもが聞こえてくるような ...
      そんな静かな場所でありたいと ... 」

レイコ  「心の呟き、か ... なるほど ... そうよね。
      ここはそんなお店でなくっちゃ駄目よね ...
      考えてみれば私も、こんな雰囲気のお店だからこそ、こうしてのこのこやって
      くるんだもの ... いつまでもこのままであって欲しいわね、このお店だけは」

マスター 「ありがとうございます ... 」

レイコ  「それで ... あの人の反応はどうでした?」

マスター 「最初は説得なされたましたが、しばらくしてご理解して頂けたようで ... 」

レイコ  「そうなの ... 」

マスター 「それからしばらくしてグラスを傾けながら ... 色んなお話しをされてましたね
      ... 例えばこんな ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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