2012年08月26日

anecdote / 雨色のレシピ File-W -Page:3-








         :夜の繁華街の雑踏 -----

         :その中をゆっくりと歩くジン -----



ジ ン(Na) 晴れて自由の身になった俺は、あの時男が話してた相手「ミスター・ルー」
      の事を調べることにした ---

      恐らく、この一連の出来事に大きく関わっている存在であり、俺を襲った真の
      相手であることに違いない ... この読みには狂いはないと思う ---

      だが、なかなかその存在を知る者はいなかった ---
      ひょっとして奴らだけに通用する暗号名なのか ...?

      俺は仕方なく、昔よく世話になったオヤジを訪ねてみた -----



        SE:ビリヤードの玉が疲れる音 ---
         :数回のクッション後、コーナーに入る ---

         :ここは場末の、とあるプールバー -----



ジ ン  「どうだいオヤジさん、景気は ... 」

オヤジ  「ここんところ、さっぱりだな ... お前さんはどうだい ...?」

ジ ン  「似たようなものさ ... 相変わらずだ」

オヤジ  「一杯やるか?」

ジ ン  「そうだな ... 」


         :オヤジ、グラスにアイスを1、2個入れ ---
         :ボトルのバーボンをゆっくりと注ぐ -----


オヤジ  「ところで今日はどうしたんだ? ひょっこり現れたりして ...
      一体何を仕入れに来たんだ?」


         :オヤジ、ジンの手元にグラスを置く -----


ジ ン  「さすがオヤジさん ... 鋭い勘だな ... (一口飲み)ン ...? 久しぶりだな
      この酒。ジン・ビームか ... あの頃はこれをよく口にしてたな ... 」

オヤジ  「そんなことより、用件は何なんだ?」

ジ ン  「相変わらずだな、オヤジさんも ... あの頃のまんまだ」

オヤジ  「なかなかシッポのつかめない奴を捜してるんだな ... 」

ジ ン  「そのとおり ... で、本題だが、オヤジさん ... 『ミスター・ルー』って奴を
      知らないか?」

オヤジ  「ミスター・ルー ...? 聞かない名前だな ... 毛唐か?」

ジ ン  「詳しいことはわからねえんだ ... どうやら日本語は話せるようなんだが ... 」

オヤジ  「ミスター・ルーね ... そうだ ... ひょっとしたら ... 」

ジ ン  「知ってるのか? オヤジさん!」

オヤジ  「そう慌てるんじゃないよ ... 」


         :オヤジ、受話器を取り電話をかける ---
         :受話器の向こうの呼び出し音 ---
         :やがてつながり -----


オヤジ  「 ... ああ、ワシだ ... オーナーはいるかい?」


         :ビリヤードの玉が疲れる音 ---
         :数回のクッションの後、コーナーに入る音 -----


オヤジ  「 --- --- そうかい ... ありがとう、恩にきるよ ... また近くまで来たら
      顔でも出してくれ、一杯おごるよ。それじゃな ... 」


         :オヤジ、電話を切る -----


オヤジ  「わかったぞ、ジン。そいつは『ジョーカー』ってカジノに出入りしてる奴だ。

ジ ン  「カジノ・ジョーカーに ...?!」

オヤジ  「木曜の夜には、たいてい現れるらしい ... 」

ジ ン  「木曜の夜 ... 今夜か ... 助かったぜ、オヤジさん。恩にきるよ ... 」

オヤジ  「待ちな、ジン ... 」

ジ ン  「ン? なんだい、オヤジさん ... 」

オヤジ  「勘定がまだだ」





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