2012年08月21日

anecdote / 雨色のレシピ File-V -Page:5-








         :サンドリオンの店内 -----

         :ジンとマリコ、佐山がいる -----


ジ ン  「 ... そんな訳で、どこの何方かは知らないが、頼みもしないのに現場で写真を
      撮影してくれて、おまけにご丁寧にそいつを警察まで届けてくれた奴がいる。
      危うくこっちは飯の食い上げをくらうところだったぜ ... 」

マリコ  「よく無事だったわね ... 」

ジ ン  「警察にはそれなりに顔が利くからな ... 」

佐 山  「いずれにせよ ... 君の仕事を妨害する何者かが確かに存在するわけだ。
      一連の出来事が、それを証明している ... 」

ジ ン  「あんたもたまには、いいこと言うんだな ... だが、それだけじゃないぜ」

マリコ  「と、言うと ...?」

ジ ン  「昨日、俺のところへ、あんたの亭主らしい男から電話があった ... 」

マリコ  「主人から?!」

ジ ン  「助けてくれって、メッセージのな」

マリコ  「それで ... それでどうしたの?」

ジ ン  「居場所を聞き出し、すぐにその場所へ出向いたが ... あんたの亭主は何故か
      俺たちを見て、逃げ出した ... 」

マリコ  「逃げ出した? 主人が? どうして ...?!」

ジ ン  「それはこっちが聞きたいんだよ ... 何故だ?」

マリコ  「私にわかるはずないわ ... 主人が何故逃げ出したかなんて ... 」

佐 山  「それで君たちは、立原さんを保護出来なかったのか?」

ジ ン  「残念ながら ... 見失った」

佐 山  「フン ... 口ほどにもない奴だ ... 」

ジ ン  「そういうあんたも、同じ部類だぜ ... 」

佐 山  「何だと、貴様!」

マリコ  「やめて、佐山さん ...!」

佐 山  「 ... 」

マリコ  「それで他に ... 何か収穫はなかったの?」

ジ ン  「あったね ... 一つだけ」

マリコ  「何なの? それは」

ジ ン  「これさ ... 」


         :ジン、フロッピーを取り出し、カウンターに置く -----


マリコ  「フロッピーディスク ... 」

ジ ン  「あんたの亭主であろう男がいた部屋にあったんだ ... 」

マリコ  「それなら渡してほしいわ ... そのフロッピーをこっちに」

ジ ン  「あんたも欲しいのか? このフロッピーが」

マリコ  「どういう意味?」

ジ ン  「明け方、俺のねぐらにでかいネズミがはいったらしく、部屋の中がものの
      見事に荒らされてた ... それも何かを盗んだという雰囲気でじゃなく、
      何かを探してたという形跡だった ... 」

佐 山  「それがどうしたというんだ ...?」

ジ ン  「つまりそのネズミも、このフロッピーがお目当てだったようだな ... 」

マリコ  「何が言いたいの ... あなたは」

ジ ン  「あんたがこのフロッピーを欲しがる理由を ... 聞かせてもらいたい」

マリコ  「その質問に、答える気はないわ」

ジ ン  「何だって ...?!」

マリコ  「聞こえなかったの? ... 答えはNOと言ったのよ」

ジ ン  「あんた本気で亭主を探す気でいるのか?」

マリコ  「勿論よ」

ジ ン  「それなら何故、協力しない ... 俺たちの努力を踏みにじる気か?」

マリコ  「努力は結果で見せてもらいたいものだわ ... 」

ジ ン  「何だと?」

マリコ  「それでなきゃ、意味がなくてよ ... 探偵さん」

ジ ン  「フフ ... 渋いセリフだな ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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