2012年05月27日

épisode / パール来人.part:V -scene:3-






         :サンドリオンの店内 -----      


マスミ  「軽率な女ですね ... 私は」

マスター 「それは単なる結果論だと思いますが ... 」

マスミ  「そうでしょうか ... 」


         :女、カクテルを一口飲み -----


マスミ  「 ... この間友達と飲みに言った時、こんな質問されたんです ...
      もう一人の自分がこの世に存在したら、どうするって」

マスミ  「もう一人の自分? ... なかなかおかしな質問ですね」

マスミ  「ありえないことなんだけど ...
      ただ、もう一人の自分がいたらこうしたいという答えは、いつも自分が
      抑えつけている部分のことらしいんです ...
      だから、自分のどの部分を拡大したいのかという願望が反映されることも
      あるらしんです」

マスター 「一種の心理学ですね、それは ...
      それでどうお答えになられたんですか ...?」

マスミ  「... 彼に会いに行くと ... 」

マスター 「それは ... 」

マスミ  「ジンのことです ... 」

マスター 「願望なんでしょうか、それは」

マスミ  「友達は言ってました ...
      それは、常に心の底に眠ってる、違う自分に自分に気付いてる場合の
      顕著な深層心理の表れだって ... 」

マスター 「深層心理、ですか ... 」

マスミ  「自分に都合のいいことばかり考えてるんですね、私は」

マスター 「多かれ少なから、誰でもそう思ってるものではないでしょうか ...
      人の心とは、そういうものだと思いますが ... 」

マスミ  「マスターは繊細な心の持ち主ですね ... 」

マスター 「恐れ入ります ... でも今、私の目の前にいらっしゃる女性も、同じ
      心の持ち主だとお見受けいたしますが ... 」

マスミ  「 ... 私なんか ... 」


         :女、残ったカクテルを飲み干し -----


マスミ  「マスター、おかわりいただけますか」

マスター 「同じものでよろしいんでしょうか?」

マスミ  「 ... ええ、お願いします。今の私にはこのカクテルが、お似合いの
      ようなんで ... 」

マスター 「今夜はいつもよりまた少し、不自然なご様子ですね ... 」

マスミ  「エ ...?」

マスター 「やはりこの間のバレンタインのせいなんでしょうか ... 」

マスミ  「 ... ええ、そうですね ... でも、それだけが原因じゃないんです ... 」


         :女、紙袋から箱を取り出し -----
         :箱の中を開けると --- グラスが入っている -----


マスミ  「これも一つの原因なんです ... 」


         :グラスをカウンターへ置く -----


マスミ  「このカクテルグラスが ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/271915988
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
blogramで人気ブログを分析 にほんブログ村 小説ブログ 脚本・シナリオへ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。