2012年03月27日

Mémoires / 再 会 -scene:4-







          :サンドリオンの店内 -----



バーテン 「そういえば、お客様 ... いや、マリさんはジャズシンガーだと、マスターから
        聞かされておりましたが ... 」

マ リ   「そんなこと言ったんだ、マスター ... 」

バーテン 「顔馴染みのお客様のことは、一通り ... 」

マ リ   「そっか ... そうなんだ ... 」

バーテン 「それでアドミラルに興味を持たれたのでは...?」

マ リ   「当たらずとも遠からずってとこね ... 」

バーテン 「それはどういう意味なんでしょう ... ? ...どうぞ(グラスを置く)」

マ リ   「だって私は今 ... 歌を忘れたカナリアだもの ... 」

バーテン 「歌を忘れたカナリア ...?」


マスター 「それで ... こちらへはお仕事で ...?」

藤 堂  「半分はそうだが ... あとの残りは ... 」

マスター 「残りは?」

藤 堂  「バカンスということで ... 」

マスター 「そうなんですか ... 」

藤 堂  「仲のいいフランス人によく言われた ... どうして日本人はそんなに働くのが
       好きなのかと ... それで私はこう答えた ... 遊ぶのが下手だからと ... 」

マスター 「確かに ... そうかも知れませんね」

藤 堂  「だから私は遊ぶために仕事をする ... 自分の稼いだ金で思う存分に遊ぶ ...
       何故なら、働きそして遊ぶということで、自分をリニューアル出来るからね」

マスター 「素敵ですね ... そいういライフスタイルも ... 」


マ リ    「リニューアル、か ... 」

バーテン 「マリさん ... 人の話を聞いてませんね」

マ リ   「エッ? なに? 何か言った? 今 ... 」

バーテン 「もういいです ... それより、また唄ってくださいよ、必ず」

マ リ   「 ... 」

バーテン 「マスターが云ってました ... マリさんの唄う 『Without You』は
       最高だと ... 」

マ リ   「 『Without You』 か... 」

バーテン 「私にもいつか聞かせてください ... マリさんの歌声を」

マ リ   「そうね ... 唄うことを、思い出せたらね ... 」

バーテン 「 ... マリさん ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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