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:バード・バーの店内 -----
男 「どう思う ...? マスター」
マスター 「何がでしょうか ...?」
男 「彼女がさっき言ってたオーダーのこと ... 」
マスター 「 ... カクテルのことですね ... 」
男 「何か意味あり気だったような ... 」
マスター 「そうですね ... 多分 ... 」
男 「多分って ...?」
マスター 「 ... 彼女が今夜、いつものホワイトレディから、そのブルームーンに変えたのは
一種の告白だったじゃないでしょうか ... 」
男 「告白 ...?」
マスター 「そもそもホワイトレディというカクテルは ... 実は今、口にされている
そのブルームーンのバリエーションカクテルでして ... 」
男 「バリエーションカクテル ... 」
マスター 「レシピであるコアントローをクレームドバイオレットに変えるだけで
ホワイトレディがそのブルームーンに姿を変えるんです ... 」
女 「それがどうして彼女の告白だと ...?」
マスター 「真っ白いドレスを纏うカクテルが ... 薄紫色の気高いドレスにその身を包む時
... 恋に落ちた証しだと、そう云われてますが ... 」
男 「恋の証し ... 」
マスター 「ご事情はわかりかねますが ... 今夜、彼女がそのブルームーンを口にしたのは
その想いからではないでしょうか ... 」
男 「 ... この私への想い ... 」
マスター 「あなたがいらっしゃる前に、彼女が言ってました ... 」
男 「エッ?」
マスター 「何もかも捨てた ... 私は親不孝者だと ... 」
男 「あいつ ... 」
マスター 「多分、彼女は今夜 ... すべてを投げ出してあなたの元へ飛び込むつもりだった
んでしょう ... 」
男 「ユキコ ... 」
タグ:告白