2012年10月22日

épisode / V.S.O.P 最終夜 「慕 情」 -scene:final-








        SE:微かな波の音 ---

         :ポートターミナルの一角に佇むレイコ -----


レイコ(Na) ここへ来るのも、今夜で最後にしよう ...
      あの頃の想い出の場所だものね ...
      ここでよく外国航路の豪華船に乗ってる人たちを、羨ましそうによく見てた。
      ... あんなのに乗って、外国へ行けたらなぁって感じで ...
      そういえば確か ...
      あのデュポンのライターを買うきっかけになったのも、ここだった ...
      それまであの人が大事にしていたライターを、私がふざけてうっかり海へ
      落としたんで、それであのデュポンをプレゼントしたんだ ...
      色んなことがあったな ... ここでは。
      確か ... あの人との初めてのキスも ...


        SE:レイコ、少し歩き出し -----


      何だか時間を溯ってるように、次から次へと色んなことを思い出すな ...


         :レイコ、しばらくして立ち止まり -----


      そう ... ここで夕日を背景にして、よく写真も撮ったんだ ...
      彼自慢のショット・アングルだったものね ...

      もう ... ここでみんなさよならね ... すべての想い出とあの人に ...


         :次の瞬間、カメラの連射シャッター音 ---
         :フラッシュに浮かび上がる、夜の海とレイコ -----


マサヤ  「これって ... 久しぶりのアングルだよな ... 」

レイコ  「... マサヤ ... どうして ... 」

マサヤ  「最後に行っておきたい場所がある ... もう絶対にここしかないと思ったよ ... 」

レイコ  「よくわかったわね ... それがここだって ... 」

マサヤ  「マスター曰く ... キミとボクはV.S.O.Pだからな ... 」

レイコ  「V.S.O.P ... ?」

マサヤ  「貯蔵年数8年以上のブランデーってことさ ...
      つまり ...
      オレたち二人にとってのこの8年は、お互いが相手に対しての想いを抱き
      続けた貯蔵年数だったってこのなのさ ... 」

レイコ  「マサヤ ... 」

マサヤ  「 ... 今、改めて言いたいことがある ... 」

レイコ  「エ ...?」

マサヤ  「 ... オレはお前を、今でも愛している ...
      そしてこれからも ... 愛し続けたいと、そう思ってる ... 」

レイコ  「マサヤ ... 」

マサヤ  「ここから先は ... お前次第だ ... 」



ナレーション  こうして今 ---
        その姿をセピア色に染めていた二つのハートが
        ここに色付いた ...

        8年という時の流れを隔てて -----





タグ:V.S.O.P
posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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