2012年09月11日

anecdote / 雨色のレシピ Last File -Page:4-









         :とある倉庫前 ---



ジ ン  「いいか ... お前はここで待ってるんだ」

マスミ  「でも、先生一人じゃ危険ですよ!」

ジ ン  「危険はハードボイルドの、一つの演出効果にすぎないさ ... 」

アサミ  「先生 ... 」

ジ ン  「それより、もし20分経っても俺が出て来なかったら、インテリに連絡しろ」

アサミ  「インテリって ...?」

ジ ン  「俺の鑑札を取り上げた、あの時のデカだ ... 村岡って名だ ... 」

アサミ  「村岡刑事 ... 」

ジ ン  「そうなった時は、ついでに奴に言っといてくれ ... 百年の恨みを晴らす時が
      来たってな」

アサミ  「あ、先生!」


         :ジン、単身で倉庫に入って行く --- ゆっくりと開けられる扉
         :注意深く忍び込むジン --- 微かに辺りに響く靴音
         :やがてジンの耳に届く男の呻き声 ---
         :立ち止まり、耳をそば立てるジン -----


ジ ン  「ン ...?!」

男(立原)「(呻き声)ウウウウーッ ... ウウウ ... 」


         :再び、呻き声のする方向へ歩き出すジン ---
         :やがてドアの前に -----


男(立原)「(呻き声)ウウウウーッ ... ウウウ ... 」

ジ ン  「このドアの向こうか ...?」


        SE:ジン、ドアのノブをゆっくりと回す --- ドアの開く音

         :すばやく中へ入り込むジン --- そこに人の気配


ジ ン  「(低く押し殺した声で)誰だ ...?!」

男(立原)「(呻き声)ウウウウーッ ... ウウウ ... 」


         :そこには手足を縛られ、猿轡をされた立原がいた -----


ジ ン  「あんたは ...?!」


         :ジン、立原の猿轡を外し、ロープを解こうとする -----


ジ ン  「一体誰にやられたんだ?!」

佐 山  「そこまでだ ... 」

ジ ン  「! ... 」


         :ジンの後頭部に銃口が突きつけられる --- 拳銃のセット音


佐 山  「君はロシアンルーレットは、お好きかな?」

ジ ン  「この間も、同じような質問をされて返事したんだがな ...
      流行なのか? あんたらの間でそのゲームは」

佐 山  「ちょっとしたブームとでも言っておこうか ... 」

ジ ン  「ミスター・ルーと名乗ることもか ...?」

佐 山  「なかなかやるじゃないか ... 君も。素直に褒めさせて戴くよ。だが ...
      それもここまでだな」

ジ ン  「そうかな ...? あれを見てみな ...!」

佐 山  「なに ...?!」


         :佐山の一瞬の隙をついて拳銃を奪うジン -----


ジ ン  「結構な悪のくせして、意外に騙されやすいんだな、あんたは」

佐 山  「貴様ーッ ...!」

ジ ン  「だから言っただろうが ... 全然迫力がねえから、もっと勉強しておけってな」

佐 山  「フン ...!」

ジ ン  「さあ ... どういう事なのか説明してもらおうか ... 弁護士さんよ」


         :その時、背後から女の声が -----


マリコ  「勝利を確信するには、まだ早くてよ ... 探偵さん」


         :振り向いたそこには ---
         :アサミに拳銃を突きつけたマリコがいた -----


ジ ン  「あんたは ... ?!」

マリコ  「その拳銃を捨てるのよ ... さもないとこの可愛いあなたの助手が、若い身空で
      命を落とすことになるわ」

ジ ン  「テメエって女は ... 」

アサミ  「ごめん、先生 ... 私またドジったみたいで ... 」

ジ ン  「馬鹿野郎 ...! 今度こそ当分、給料ナシだ!」


         :ジン、拳銃を床に投げ捨てる -----


マリコ  「フフフフ ... さあ、これからが本番よ ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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