2012年09月02日

anecdote / 雨色のレシピ File-X -Page:2-








アサミ(Na) 私達は早速、フロッピーの中の情報を探ることにした ---
      とは言ってみても、事務所の中はひどい有り様 ...
      デスクの上は書類やファイルが散乱し、引き出しの中はめちゃめちゃ ...
      肝心のパソコンは、本棚からひっくりか返された本の山に埋もれてる。
      でもそのお陰で、かろうじて消火液や火の手からは守られたみたいで
      故障もなく、正常に機能した ... まさに不幸中の幸い -----

      それから数時間 ---
      私はパソコンの画面とにらめっこをしながら、キーボードを叩き続けて
      いるが、目指すフロッピーの情報が一向に引き出せない -----



         :パソコンのキーを叩く音 -----

         :アサミが必死にフロッピーの中身を引き出そうとしている -----


ジ ン  「どうだ、アサミ ... 」

アサミ  「どうしても駄目 ... 何をどう打ち込んでも反応しないんです ... 」

ジ ン  「予想どおり ... そうすんなりとは前に進めないな ... 」

アサミ  「一体どんなパスワード仕掛けてるんだろう ... 暗号めいた、何か特別な
      キーワードでもいるのかしら ... 」


         :パソコンのキーを叩く音 -----


ジ ン  「俺がやってみよう ... 」

アサミ  「えっ?! 先生が?」

ジ ン  「何だ? 俺がパソコン触っちゃ駄目なのか ...?」

アサミ  「いや、そうは言いませんけど ... ちゃんと打てるんですか? キーを」

ジ ン  「何を言ってるんだ ... お前は知らないだろうが、こう見えても俺の
      ソロバンの腕は確かなんだ」

アサミ  「関係ありませんよ、そんなのは」

ジ ン  「いいから、黙って見てろって」

アサミ  「どうなっても知りませんよ、私は」

ジ ン  「任せておけって ... 」


         :ジンはキーを叩き出すが、エラー音を鳴らすばかり ---
         :やがて、エラー音が鳴り止まなくなる -----


ジ ン  「おいおいアサミ、何とかしてくれ ...!」

アサミ  「ほら、ごらんなさい ... だから言ったでしょうが ...
      あーあ、自分の名前なんか打ち込んでどうするんですか ...
      こんなパスワードなんかあり得ませんよ」

ジ ン  「自分の名前 ...? ... もしかすると ... 」

アサミ  「どうかしたんですか? 先生」

ジ ン  「なあ、アサミ ... パスワードに『ミスター・ルー』と打ち込んでみろ ... 」

アサミ  「あ、はい ... 」


         :アサミ、言われた名前をキーボードで打ち込む ---
         :次の瞬間、パソコンが反応し、画面が切り替わる -----


アサミ  「せ、先生 ...これ!」

ジ ン  「ン? ... これは ...!」 





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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