2012年09月01日

anecdote / 雨色のレシピ File-X -Page:1-






         :探偵の事務所 -----

         :二人の男がデスクの引き出しを調べたり、本棚の本を片っ端から
          ひっくり返したりして家捜しをしている ---


男1   「どこにも見当たらないぞ ... 」

男2   「クソーッ! 一体、どこへ隠しやがったんだ ...?!」

男1   「仕方ない ... 段取りどおりにいくぞ ...!

男2   「わかった ... 」


        SE:男達は用意していたガソリンを、辺りにまく -----
         :しばらくして ---


男1   「用意はいいか ... 」

男2   「 ... ああ」

男1   「それじゃいくぜ ... 」


         :ライターを点ける音 ---
         :やがて一気に燃え上がる炎 ---







 - ナレーション それは静かに始まった ...
          穏やかな水面を優しく通り過ぎる ...
          この季節の訪れを告げる風ように ---

          それは静かに始まった ...
          一日の終わりを告げる夜の訪れに ...
          琥珀色したグラスたちが囁く中で ---

          それは静かに始まった ...
          謎が謎を呼び、疑惑が疑惑を生む中で ...
          不透明な時間が流れて行くように -----



         :焼けた事務所内立ち尽くす、アサミ -----

         :そこへジンが帰ってくる -----


ジ ン  「何てこった ... 」

アサミ  「(少し泣き声で)忘れ物したんで戻ってきたら、ちょうど火の手が上がった
      ところで ... 私、必死で消火器かけたんですけど ... なかなか火が消え
      なくて ...(泣き出し)先生ーッ、ごめんなさい ... 」

ジ ン  「お前のせいじゃないさ、アサミ ... 誰かが故意にやったんだよ」

アサミ  「 ...エッ?」

ジ ン  「火の気のない事務所が、こうも満遍なく焼け焦げるなんては ... ガソリンでも
      ぶっかけて火をつけない限り、あり得ない ... 」

アサミ  「先生 ... 」

ジ ン  「それが証拠によく見てみろ ... デスクや本棚が荒らされてる。
      誰かが家捜しでもした跡だ ... 」

アサミ  「でも ... 一体、何が目的で ... 」

ジ ン  「多分、あれだろうな ... 」

アサミ  「あれって ...?」


         :ジン、冷蔵庫のフリーザーから氷の塊を取り出し ----
         :アイスピックの柄で氷を割る -----


アサミ  「先生、それは ...?」


         :やがて氷の中から、ケースに入ったフロッピーが出てくる -----


ジ ン  「奴らの目的は、このフロッピーだろうさ」

アサミ  「でも、それならどうして火をつけたりしたんです?」

ジ ン  「見つからないなら、いっそ処分してしまおうって魂胆さ」

アサミ  「何て奴らなの ... ひどい!」

ジ ン  「それより ... このフロッピーの中身の秘密を、そろそろ暴かなきゃならんな」





タグ:秘密
posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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