2012年08月28日

anecdote / 雨色のレシピ File-W -Page:5-








         :サンドリオンの店内 -----

         :ジンは人を待っている様子 -----


マスター 「まだお見えにならないようですね ... 」

ジ ン  「道にでも迷ったかな ... 詳しく説明したんだが ... 何せもういい年だから
      な ... 」

マスター 「かなりご年配の方なんですか?」

ジ ン  「そうだな ... 俺がこの商売始めた頃に、定年で退職したからな ...
      もう相当だな ... 棺桶で正座してるぐらいなもんだな」

マスター 「まあ、なんてことを ... 」


         :その時、ドアが開き --- オヤジが入ってくる


マスター 「いらっしゃいませ」

オヤジ  「誰が棺桶で正座してるって?」

ジ ン  「オ、オヤジさん ... 聞いてたのか?」

オヤジ  「まったくなんて奴だ ...! 人に散々ものを頼んでおきながら、大概なこと
      言いやがって ...!」

ジ ン  「冗談だよ、冗談。そう怒るなよ、オヤジさん ... 」

オヤジ  「ったくもう ... けしからん ... 」

マスター 「何かお作りいたしましょうか ...?」

オヤジ  「おお、そうだな ... 気分直しに一杯もらおうか ... 」

マスター 「何になさいますか ...?」

オヤジ  「バーボンのダブルを、ロックで頂こうか ... 」

マスター 「それでは ... メーカーズ・マークで、よろしいでしょうか ... 」

オヤジ  「おっ、気が利くね ... それで結構だ」

マスター 「かしこまりました」


         :マスター、オーダーのバーボンを用意する -----


ジ ン  「ところでオヤジさん ... 早速で悪いんだが、詳しいことわかったかい?」

オヤジ  「ああ ... お前に頼まれて色々調べてみたんだが、残念ながらそれらしい
      情報はつかめんかった ... 悪いな」

ジ ン  「そうか ... 」

オヤジ  「ただな ... 」

ジ ン  「ただ?」

オヤジ  「どうやら奴には、組織が絡んでるらしい ... それもかなりでかい組織だ」

ジ ン  「組織 ...?!」


         :マスターがオヤジにグラスを差し出す -----


マスター 「お待たせいたしました ... どうぞ(グラスを置く)」

オヤジ  「ああ、どうもありがとう ... (ゆっくりと一口飲み)一説によると、マフィア
      だという話もある」

ジ ン  「マフィア?」

オヤジ  「どんな仕事を引き受けたかは知らんが ... 気をつけるんだな、ジン。
      あのルーと呼ばれる男は ... なかなか手強い奴だからな」

ジ ン  「そうだろうな ... なかなかの悪党だと思うぜ ... 」

オヤジ  「 ... ところでジン ... 」

ジ ン  「なんだい、オヤジさん」

オヤジ  「悪いが ... タバコ一本、もらえるか ... 」

ジ ン  「(微かに笑い)フッ ... まったくオヤジさんには、かなわねえな ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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