2012年08月20日

anecdote / 雨色のレシピ File-V -Page:4-









アサミ(Na) それは ... 謎めいた電話だった -----

      それでありながらも先生は、電話の男が言った雑居ビルに向かった ...
      無論、私も同行し、何とか先生の役に立とうと張り切っていた。

      それにしても ...
      あの電話の声の主は一体、誰? ... 電話の真の目的は? 本当の意味は?

      一つの疑惑がいくつもの疑惑を派生させ、そしてそれは大きな謎となって
      私たちの目の前に今、覆いかぶさってきたような気がする -----



         :雑居ビルの前 --- ジンとアサミがいる
         :遠くで微かに聞こえる救急車のサイレン音 ---
         :ピストルをスタンバイさせる音 ---


ジ ン  「 ... 用意はいいか?」

アサミ  「は、はい ... 」

ジ ン  「何だ? ビビってるのか?」

アサミ  「そんなんじゃありません ...! ただの武者震いです!」

ジ ン  「シッ! ... わかったから大声を出すな ... 」

アサミ  「すみません ... 」

ジ ン  「じゃ、行くぞ」

アサミ  「は、はい」


         :ジンとアサミが一歩一歩、ゆっくりと階段を上っていく -----
         :途中、アサミの足元に空き缶が -----


アサミ  「アッ ...!」


        SE:音を立てて階段を転がり落ちる、空き缶 -----

         :遠くで犬の鳴き声が -----

         :やがて辺りは静かになり --- 静寂


ジ ン  「バカヤロ ... 」

アサミ  「ごめんなさい ... 」

ジ ン  「ン? やけに素直な返事だな ... いつもそうだといいんだがな」

アサミ  「先生ったら ...!」

ジ ン  「わかったよ ... 」


         :再び階段を上りだす二人 ---
         :やがて目的の部屋にたどり着き、ゆっくりとドアが開けられる ---
         :その瞬間、中からネズミが飛び出してくる -----


アサミ  「(大声で)キャーッ!」


         :すると同時に、裏口から慌てて男が飛び出して行く -----


ジ ン  「待て!」


         :逃げる男と、追いかけるジンの靴音 -----


ジ ン  「待てーっ! 俺はあんたを助けに来たんだ! ... 逃げる必要はないんだ!
      止まれーっ! 止まるんだーっ!」


         :やがて息切れして、立ち止まるジン -----


ジ ン  「(激しい呼吸)ハァハァハァ ... クソーッ、なんて足が速い奴だ ...
      ハァハァハァ ... それとも、この俺が遅いのか ...?」


         :そこへアサミがやってくる -----


アサミ  「すみませんでした、先生 ... 私のために ... 」

ジ ン  「お前はしばらく ... 給料ナシだ ...!」

アサミ  「それは勘弁してくださいよ、先生 ... その代わりあの部屋で、手掛かりに
      なりそうなものを見つけましたから ... 」

ジ ン  「何だって ...?」

アサミ  「これです」


         :アサミ、ジンにフロッピーを渡す -----


ジ ン  「フロッピーディスク ... ?!」




posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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