2012年08月07日

anecdote / 雨色のレシピ File-T -Page:5-








         :探偵の事務所 -----

         :一人の女性が電話の応対をしている -----


アサミ  --- だから今、先生はいないんですよ!
     --- そうそう、仕事なんですよ、仕事! 2、3日したら帰って来ますから
       それぐらいにまた連絡ください。
     --- はい ... はい ... そうです。それじゃ、どうも。


         :電話を切るアサミ -----


アサミ  「フーッ ... 疲れるわ、ホントに ... もうこれで7本目よ、取り立ての電話。
      何で私がこんな電話の対応しなきゃいけないのよ ... 」


        SE:また電話が鳴る -----

         :受話器を取るアサミ -----


アサミ  「はい、こちら ...
      何度言ったらわかんのよ! 先生は今いないって言ってるでしょ!
      もういい加減にしてよ!」


         :アサミ、腹立たしく電話を切る -----


アサミ  「もうーッ、ヤダー! 何でこうなのよ! 私はこんな電話の対応するために
      ここにいるんじゃないんだからね! ... まったくもう、先生ったら!
      どこほっつき歩いてんだか ... 
      帰って来たらタダじゃ済まされないんだから!」


         :その時、事務所のドアが開く -----


アサミ  「何よ、今度は押しかけてきたの! 先生はいないって言ってるでしょうが!」

ジ ン  「じゃ、ここにいるのは、一体誰なんだよ」

アサミ  「先生 ... ?!」

ジ ン  「なにヒステリックになってるんだ? もっと淑やかに振る舞えないのかよ
      お前って女は」

アサミ  「よくもまあそんなこと言えますね、先生。誰のせいでこんな状態になってると
      思ってるんですか!」

ジ ン  「誰のせいなんだ?」

アサミ  「よくもまあシラフで、そんなことが言えますね!」

ジ ン  「残念 ... それがシラフじゃないんだな、これが」

アサミ  「もう! いい加減にしてください、先生!」


         :その時、ドアチャイムが鳴る -----


アサミ  「ほら来た ... 今度こそ私、知りませんからね。自分で何とかしてくださいよ
      先生」

ジ ン  「そんな冷たいこと言うなよ ... 」

アサミ  「私は知りません」

ジ ン  「アサミ ... 」


         :再び、ドアチャイムが鳴る -----


ジ ン  「なあ ... 今度また、サンドリオンへ連れてってやるから ... 」

アサミ  「(突然、嬉しそうに)ホントに?! 先生!」

ジ ン  「約束する」

アサミ  「ならいいわ ... 出てあげましょう」


         :アサミがドアを開けるが、人影はなく --- 小包が置いてある


アサミ  「あれ?  ... おっかしいなぁ ... ン? 何これ ... 」

ジ ン  「どうした?」

アサミ  「誰もいないんですよ ... その代わり、こんな物が ... 」

ジ ン  「珍しいな ... 持ってかれるばっかりで、もらう物なんかタバコ以外、何も
      なかったのにな ... 」

アサミ  「でも一体、誰が ...?」

ジ ン  「それはこの中身が、教えてくれるだろう ... 」


         :ジン、小包を開けようとする --- その時、微かな秒針の音が


ジ ン  「ン? これは ...?!」

アサミ  「エッ?! まさか ... 」


         :秒針の音 --- 爆発音





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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