2012年07月28日

épisode / シンデレラ イマージュ part-V -scene:2-







         :サンドリオンの店内 -----

        SE:フルート型のシャンパングラスが用意され ---
         :よく冷やされた白ワイン(4/5)が注がれる ---
         :そこへクレーム・ド・カシス(1/5)を入れ ---
         :バースプーンでステアされる -----

         :グラスが女の手元に置かれる -----


マスター 「 ... どうぞ」

イツカ  「どうもです ... 」


         :女、カクテルをゆっくりと一口 -----


イツカ  「 ... やっぱりマスターに任せると安心だな」

マスター 「それは ... どういうことでしょう ...?」

イツカ  「いつも私の気分にピッタリの、カクテルを飲ませてくれるんだもの」

マスター 「そう言っていただければ幸いです ... 」

イツカ  「ホント、すごいと思う ... 感心させられてますよ、いつも。
      差し詰め、カクテルのソムリエって感じで」

マスター 「カクテルのソムリエですか ... 」

イツカ  「(ポツリと)私にもそんな才能があればいいのになぁ ... 」

マスター 「ソムリエの才能がですか?」

イツカ  「 ... ウウン、少し違ったやつで ... ハートの」

マスター 「ハート ...?」

イツカ  「そう ... ハート ... つまりハートのソムリエってところかな」

マスター 「心のソムリエ ... 」

イツカ  「(少し悲しげに)ウフッ ... 何言ってるんだろう、私。馬鹿みたい ... 」


         :女、バッグからタバコを取り出し、口元へ ---
         :ライターで火を点け ---
         :ゆっくりと一口喫う -----


マスター 「初めてですね ... 」

イツカ  「エッ?」

マスター 「ここへいらっしゃるようになって、タバコを口にされたのは ... 」

イツカ  「ああ ... そうかもですね ...
      ついこの間から、また口にするようになったんですよ ... 」

マスター 「やはりそれは、このひと月の間にでしょうか ...?」

イツカ  「そうですね ... このひと月の間にですね ...
      ... もう喫わないって、約束してたんですけど ... 」

マスター 「彼氏と ... ですか?」

イツカ  「 ...エエ」

マスター 「約束を破られたわけですね ... 」

イツカ  「いいえ、違います ... 約束が消えたんです ... 」

マスター 「約束が消えた ...?」

イツカ  「約束した相手が消えたから ... 結局、その約束も一緒に消えちゃったんです。
      ... だから、別に約束を破ったわけじゃないんですよ ...
      そう思いませんか? マスター ... 」

マスター 「彼氏は一体、どうなさったんですか ... 」

イツカ  「単純に ... 私のそばから離れていったんですよ ... 」

マスター 「離れていった ...?」

イツカ  「 ... ウウン、違うな ...
      正確に言えば ... 初めっからユウは、私のそばにいなかった ... 」

マスター 「初めから ...?」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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