2012年07月24日

épisode / シンデレラ イマージュ part-U -scene:4-






         :サンドリオンの店内 -----       


マスター 「何かお作りいたしましょうか ...?」

イツカ  「あ、ホント ... グラスが空なんだ ... 今夜はよく飲んでるな、私。
      そのせいかな ... さっきからつまんないことばっかり言ってるのは」

マスター 「つまらないことだなんて ... そんなことはございません」

イツカ  「そうかなぁ ... 」

マスター 「お飲物 ... 同じものでよろしいでしょうか」

イツカ  「そうですね ... そうしてください」


        SE:グラスにキューブアイスが入れられ ---
         :そこへオレンジジュース(1/2)を注ぎ ---
         :シャンパン(1/2)が注がれて ---
         :バースプーンで軽くステアされる ---
         :最後にオレンジスライスがグラスに沈められ ---

         :グラスが女の手元へ置かれる -----


マスター 「どうぞ ... 」

イツカ  「結構気に入っちゃったな、このカクテル ... えーっと ... 」

マスター 「ミモザ、ですね ... 」

イツカ  「そうそう ... このミモザが。
      これってオレンジジュースと何が入ってるんです?」

マスター 「シャンパンです ... 」

イツカ  「シャンパン?」

マスター 「スパーリングワインとも呼ばれますが ... 」

イツカ  「エッ?! シャンパンとスパーリングワインって同じものなんですか?」

マスター 「正確に言いますと ...
      シャンパンというのは、ワインが発酵する時に出る炭酸ガスを、そのまま
      閉じ込めたもので ... 
      スパーリングワインも同じく、ワインが発酵する時に出る炭酸ガスを閉じ
      込めたものを言います ... 」

イツカ  「それじゃまったく同じものなんだ ... 」

マスター 「いえ ... それでも微妙な違いがございまして ... 」

イツカ  「微妙な違いって?」

マスター 「そもそもスパーリングワインというのは発泡性ワインの総称であって
      フランスのシャンパーニュ地方で作られるものに限って『シャンパン』と
      呼ばれております」

イツカ  「へーっ ... そうなんだ」

マスター 「ちなみに ...
      シャンパーニュ地方以外で作られるフランスの発泡性ワインは『ヴァン・
      ムスー』、ドイツでは『ゼクト』、イタリアでは『スプマンテ』と呼ばれて
      おります」

イツカ  「なるほどね ... 」

マスター 「ですので ...
      シャンパンの生産地はシャンパーニュ地方だけのものですから、間違っても
      ドイツ製のシャンパンなどは在り得ないのです」

イツカ  「シャンパーニュのものだけがシャンパンか ...
      同じようなものでも微妙に違うのね ... 」

マスター 「恋愛も、そのようなものかも知れませんね ... 」

イツカ  「エ ...?」

マスター 「みんな同じように恋をしても ...
      人それぞれ、愛し方が違うのではないかと ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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