2012年07月22日

épisode / シンデレラ イマージュ part-U -scene:2-






         :サンドリオンの店内 -----       


イツカ  「ところでマスター ...
      今夜もお任せでお願いしてもいいかな、カクテルのオーダー」

マスター 「かしこまりました ... 」


        SE:フルート型シャンパングラスが用意され ---
         :そこへキューブアイスが一つ入れられる ---
         :オレンジジュース(1/2)を注ぎ ---
         :シャンパン(1/2)が注がれ ---
         :最後にオレンジスライスがグラスに沈められる -----


マスター 「お待たせいたしました ... どうぞ」


         :女の手元に、グラスが置かれる -----


イツカ  「ありがとう ... それにしても綺麗なオレンジ色したカクテル ...
      マスター、これは?」

マスター 「『ミモザ』というカクテルです」

イツカ  「ミモザか ...
      そういえばこの色合い、確かにミモザの花にそっくり。
      鮮やかなオレンジ色ね ... 」

マスター 「フランスでは『シャンパン・ア・ロランジュ』として、数百年前から上流階級
      の間で愛飲されていたと伝えられるカクテルなんです」

イツカ  「ふーん ... 由緒あるカクテルなんだ ... 」

マスター 「そのオレンジジュースの瑞々しさと親しみやすさに、シャンパンの華やかさと
      上品さが加わり、優雅な社交の場に花を添えるカクテルとされています」

イツカ  「それでミモザか ...
      何となくわかるような気がする ... 」


         :女、カクテルをゆっくりと一口 -----


イツカ  「でも ... なぜこのカクテルを、今夜の私に?」

マスター 「清楚で可憐なミモザのイメージが、ちょうどお似合いかと思いまして ... 」

イツカ  「清楚で可憐? ... 私が? ウッフフフフ ... まさか」

マスター 「私にはそう感じましたが ... おかしいでしょうか?」

イツカ  「だってマスター ... 私のどこが清楚で可憐なんです?
      そんなイメージの欠片もありませんよ、私には」

マスター 「自分で自分のイメージを、言葉に出来る方はそうそういらっしゃらないのでは
      ないかと ... 」

イツカ  「それはそうかもしれないけど ... でも ... 」

マスター 「でも ...?」

イツカ  「マスターの言う、私のイメージ、イコールこのミモザというのは、少し違うと
      思うな」

マスター 「そうでしょうか ...
      約束の場所で、彼を待つ長い時間さえも楽しいひと時と感じて ...
      例えそれで彼が来なくとも、待ちわびた気配すらさせずに、いつもと変わる
      ことない笑顔で、ここへこうしていらっしゃる ...
      そんな女性から私に伝わってくるのは、ミモザのイメージそのものです ... 」

イツカ  「マスターにはかなわないな ... (微かな笑い)ウフフフ ... 」


         :女、カクテルを一口 -----


マスター 「それにしても ... 先程確か今日で3度目とおっしゃってましたが ...
      いったいどうさなったんですか ... 彼氏は ...
      まさか ... 」

イツカ  「そう ... そのまさかなんですよ ...
      彼は今、他の子と会ってるんですよ ... きっと」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
blogramで人気ブログを分析 にほんブログ村 小説ブログ 脚本・シナリオへ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。