2012年06月15日

épisode / パール来人.part:W -scene:1-







         :回 想 -----

         :ピアノの生演奏 --- ホテルのラウンジ
         :窓際の席に男と女がいる ---
         :テーブルの上には、水割りとカクテルが -----


男    「今夜はどうしたのかな ...? 元気がないようだけど」

マスミ  「 ... いえ、そんなことは ... 」

男    「そうかな ... いつもの君らしくないと思うけどね」

マスミ  「そんな風に見えます?」

男    「そんな風に感じるな ... 」

マスミ  「そうですか ... ならきっと、仕事のせいかと ... ここんところずっと
      忙しかったから ... 」

男    「ホントにそれだけかな ... 」

マスミ  「エ ... ?」

男    「もっと別の原因があるんじゃないかな ... 」

マスミ  「別の原因って ... ?」

男    「その後、彼とはどうなの?
      ちゃんと話せたのかい? 自分の気持ちを」

マスミ  「 ... いいえ、それはまだ ... 」

男    「そっか ... やっぱりまだ会ってないんだ ... 」


         :男、ゆっくりと水割りを一口飲み -----


男    「いいのかな? このままで」

マスミ  「それは ... 」

男    「君を攻めるわけじゃないけど ... はっきりした方がいいと思う。
      彼のためにも、そして君のためにも」

マスミ  「それはどういう意味でしょう ...? 
      アドバイスですか? それともアプローチ?」

男    「そうだな ...
      どちらかと言えば、後の方になるだろうね」

マスミ  「私へのアプローチですか ... 」

男    「まあ、今のボクは横恋慕の対場だからね」

マスミ  「そんなことは ... 」

男    「だったら素直に答えてほしい ... ボクなのか、彼なのかを ... 」

マスミ  「それは ... 」

男    「実はね、ボクは ... 」



         長針短針 ... 彼と彼女 -----
         長針が刻む時間の軌跡が
         短針の告げる時の誘い -----

         昨日から今日へ ...
         今日から明日へと繰り広げられる時物語 -----
         漂うように ... 流れるように
         過ぎ去った時間に歴史を刻んで -----

         彼と彼女の二人の時計は
         今はまだほんの少し .....



        SE:波の音 -----


マスミ(Na) 2月29日 ... ジンの誕生日 .....
      自分から誘っておきながら、サンドリオンへは行かなかった私 ...
      結局、記念すべき4年ぶりの彼の誕生日に、私からプレゼントしたものは
      ... バカラのグラスではなく ... 約束を破ったという事実だけ ...

      (小さなため息)多分もう、これで二度と逢えないだろうな、彼とは。

      そんなことを考えながら歩いていると、いつの間にかこの店のドアの前に
      立っていた ...
      
      バール・サンドリオン ...


        SE:ドアを開ける音 -----



posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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