2012年06月09日

épisode / ジン来夢.part:V -scene:4-







         :サンドリオンの店内 -----

         :男、グラスに残ったカクテルを飲み干し -----
         :腕時計を見て -----


ジ ン  「(つぶやくように)来ないな、あいつ ...」

マスター 「何か ...?」

ジ ン  「いいえ、何も ...
      それより同じものを下さい ... マスター」


         :グラスを置く -----


マスター 「かしこまりました ... 」


        SE:玉子が割られ -----
         :卵白だけがキューブアイスの入ったシェイカーに入れられる -----
         :ドライジン(1/2)とレモンジュース(1/2個分)そこへ
          グレナディンシロップ(4d)のそれぞれが入れられ -----
         :充分にシェークされる -----
         :カクテルグラス(丸型)が用意され --- 静かに注がれる -----


マスター 「お待たせいたしました ... どうぞ」


         :男の前にグラスが置かれる -----


ジ ン  「いつ見ても鮮やかですね、マスターのシェーキングは」

マスター 「ありがとうございます ... 」


         :男、ゆっくりとカクテルを一口飲み-----


ジ ン  「 ... 味も一流だし ... 」

マスター 「お気に入りなんですね ... そのカクテルが」

ジ ン  「そう言われれば、そうですね ...
      確かカクテルで一番最初の飲んだのが、このクローバークラブだった ... 」

マスター 「記念すべきカクテルなんですね ... 」

ジ ン  「それに ...
      色んな思い出もありますからね、このカクテルには ... 」

マスター 「思い出ですか ... 」

ジ ン  「ええ ... 苦いのやら甘いのやら、色々とね ... 」

マスター 「そんなカクテルをおーだーされるのには、何か意味でも ...?」

ジ ン  「意味ですか ... そうですね。ないと言えば、嘘になるでしょうね ... 」


         :男、タバコをくわえ --- ジッポーで火を点ける -----
         :ゆっくりと一口喫い -----


ジ ン  「前に ... 本気で一緒に暮らそうとまで考えてた娘がいたんですよ ...
      学生の頃からの付き合いで、結構いい雰囲気だったんですけどね ...
      でも ... 結局その娘とはサヨナラしちゃいました ... ホント、ボクの
      身勝手な理由で ... 」

マスター 「身勝手な理由 ...?」

ジ ン  「そう ...
      ちょうど今の彼女のように、ボクが別の相手を好きになって ... それで ...
      このカクテルはちょうどその娘と別れる時に、ボクが飲ませたもの
      なんですよ ...

マスター 「そんなカクテルを、今夜はご自分で飲まれている ... 」

ジ ン  「自業自得ってやつですかね ...
      今の彼女 ... マスミと知り合って、その娘と別れたんですから ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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