2012年05月17日

épisode / ジン来夢.part:U -scene:4-






         :サンドリオンの店内 -----

         :男、おもむろにタバコをくわえ、ジッポーで火をつける -----
         :ゆっくりと一口喫い -----


ジ ン  「マスターにマルガリータを勧められたあの日以来、結構張り切って彼女への
      アプローチに力入れてたんです。
      ちょうど仕事が忙しくなりだした矢先だったんで、とても彼女を捕まえる時間
      はなかったけど ... 頃合見ては連絡入れてました ...
      それでも、彼女の声を聞くことは一度もなかった ...
      そんな状態が続いてるうちに、いよいよ仕事がいしがしくなってしまい ...
      それで」

マスター 「海外へ行かれてしまった ...」

ジ ン  「タイミングが悪かったのか、それとも ... 」

マスター 「それとも?」

ジ ン  「魔が差したのか ... 」

マスター 「どちらにしましても、あまりいい響きではないようですね ... 」

ジ ン  「今となっては、どちらでもいいことですけどね ...
      彼女は別の男に惚れてるんですから ... 」

マスター 「それは確信でしょうか? ... それとも憶測?」

ジ ン  「残念ながら、確信ですね ... 」

マスター 「どうしてそう?」

ジ ン  「この間、ボクの友達が見かけたらしんです ... 男と二人でホテルのラウンジに
      いたところをね ... 」

マスター 「ただのお知り合いでは ...?」

ジ ン  「ただの知り合いと、腕を組んで歩いたりはしないでしょ ... 」


         :沈黙の間に流れるのジャズ -----


マスター 「お取替えいたしましょうか?」

ジ ン  「エッ?」

マスター 「せっかくのホットカクテルが、冷めてしまったようですので ... 」

ジ ン  「ああ、これですか ... 別にいいですよ、このままで。
      今のボクにはお似合いかもしれないんで ... この冷めかけたカクテルが」

マスター 「今夜はいつもと、雰囲気が違いますね ... 」

ジ ン  「そうですね ... ちょうどこのカクテルベースの、ラムのような心境かな ... 」

マスター 「 ... ラムバリオン ...?」

ジ ン  「さすがマスター ... ラムの語源をよく知ってますね」

マスター 「胸騒ぎ ... ということですか .... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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