2012年05月13日

épisode / ジン来夢.part:U -scene:2-






         :サンドリオンの店内 -----

        SE:暖められたタンブラーに角砂糖一つとゴールドラム(45ml)が
          入れられ、そこへラムの約2〜3倍のお湯が注がれる -----
         :角砂糖大のバター1〜2片を浮かべ、シナモンでステア -----


マスター 「お待たせ致しました ... どうぞ」


         :タンブラーが置かれる -----


ジ ン  「どうも」

マスター 「それにしましても、随分と長く行かれてたんですね」

ジ ン  「そうですね ...
      仕事柄、仕方ないんですよ。テレビのCF撮りですからね」

マスター 「そういう関係のお仕事なんですね」

ジ ン  「そっか ... マスターには言ってなかったんだっけ、ボクの仕事のこと」

マスター 「確かそのように ... 」

ジ ン  「てっきり話したと思い込んでた ...
      実はボク、カメラ回してるんですよ。制作プロダクションでね」

マスター 「カメラマンなんですか ...?」

ジ ン  「そう、一応はね。けどまだまだ一人前には程遠いですけど ... 」

マスター 「でも海外まで撮影に行かれる程なんですから ... 」

ジ ン  「そう思うでしょ。だけど大したことでもないんですよ、仕事の内容は」

マスター 「そうなんですか?」

ジ ン  「そう。それにまだまだ下っ端ですからね。
      カメラ回すっていったって、ほとんど助手みたいな存在で、間違っても
      メイン撮影なんかさせてもらえないし ...
      聞こえはいいんだけど、なかなか厳しい世界んですよね、これが ...
      時々嫌になって、マジで辞めてやろうなんて思うこともよくありますよ」

マスター 「それでも続けていらっしゃる ... 」

ジ ン  「 ... 確かに、そうですね」

マスター 「お好きなんですね、そのお仕事が」

ジ ン  「結果としては、そうなりますね ... 」


         :男、タバコをくわえ、ジッポーで火をつける -----
         :ゆっくり一口吸う -----


ジ ン  「ところでマスター ...
      ボクがこの間、ここへ連絡してから、彼女一度も来ませんでしたか?」

マスター 「いえ ... 確か二度ほどお見えになりましたが ... 」

ジ ン  「一人で?」

マスター 「はい。二度ともお一人でしたが ... 」

ジ ン  「そっか ... 一人でか ... 元気そうでした? 彼女」

マスター 「そうですね。いつもと変わりないご様子でしたが ... 」

ジ ン  「二度とも?」

マスター 「 ... 一度目はいつもと少し、雰囲気が違ったような気もしますが ... 」


         :男、タンブラーのホットカクテルをゆっくりと一口 -----


ジ ン  「二度目はいつもと変わりなく、か ... やっぱり変わったのかな、あいつ ... 」

マスター 「どういうことなんでしょうか? それは」

ジ ン  「ボクがいなくなってもいつも通りってことは ... それは ... 」

マスター 「それは ...?」

ジ ン  「彼女が、いつもと違うってことなんですよ ... 」






posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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