2012年05月11日

épisode / ジン来夢.part:U -scene:1-






         :シーサイドの一角 -----
         :携帯電話をかける男 -----

        SE:受話器から聞こえる呼び出し音 -----

         :相手が出るのを待つ ----- 繰り返されるコール音


ジン   「(ため息)フゥ... 」


        SE:男、仕方なく電話を切る -----


ジ ン  「くそー ... 」


         :足元の空き缶を蹴る -----

         :飛んで転がる空き缶の音が辺りに響く ----- 


ジ ン  「やっぱり、か ... 」


         :男、タバコを取り出してくわえる -----
         :おもむろにジッポーで火をつける -----
         :ゆっくりと一口 -----


ジ ン  「冷えるな、今夜は ... 」


         :微かな波の音 -----



      長針と短針 ... 彼と彼女 ---
      長針が知らない時の世界を
      短針がゆっくりと刻んでいる ---

      同じ場所にいるはずなのに
      それぞれに違う時間を刻む ---
      追いかけているのか逃げているのか
      時の狭間に心が揺れる ---

      彼と彼女の二人の時間は
      今はまだほんの少し .....



ジ ン  「久しぶりだな ... ここも」


         :ドアの開く音 -----


マスター 「いらっしゃいませ ... 」

ジ ン  「ご無沙汰です、マスター」

マスター 「お久しぶりです ... ようこそ」

ジ ン  「しばらく留守にしてたんで、すっかり遠のいちゃってて」

マスター 「どこか行かれてたんですか?」

ジ ン  「ええ、まあ ...
      仕事で海外の方へ ... そう、あれからずっとです ...
      それで昨日、帰ってきたばっかりなんですよ」

マスター 「そうでしたか ... 」

ジ ン  「ホント、久しぶりだな ... かれこれひと月になるかな ... 」

マスター 「確かに、そうですね ... それぐらいにはなるかと ... 」

ジ ン  「だよね ... 」

マスター 「では、そのお久しぶりのご注文は、何になさいますか?」

ジ ン  「そうだな ...
      少し風邪気味なんで、ホットバタードラムをオンシュガーで
      お願いしようかな ... 」

マスター 「風邪を召されてるんですか?」

ジ ン  「そうですね ... 身も心もね ... 」




posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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