2012年05月01日

épisode / パール来人.part:U -scene:2-






         :サンドリオンの店内 ---

         :ミキシンググラスにカクテルベースが注がれる -----
         :ドライシェリー(2/3)とドライベルモット(1/3)がステアされ
          そこへオレンジビタース(1ds)一振りされる -----
         :レモンピールが加えられ --- グラスが置かれる


マスター 「お待たせ致しました ... どうぞ」

マスミ  「どうも ... 」


         :女、カクテルをゆっくりと一口 -----


マスミ  「その後、連絡ありました ... ? 彼から」

マスター 「いいえ、ございませんが ... 」

マスミ  「それじゃ、ここへも?」

マスター 「そうですね。ここしばらくはお見えになってませんね」

マスミ  「そうですか ... 」

マスター 「そのご様子だと ... まだお会いになられてないのですね ... 」

マスミ  「最近は、連絡もこなくなって ... 」

マスター 「気がかりなんですね ... 」

マスミ  「別に、そういう訳じゃないんですよ ... ただ、どうしてるのかなって
      そう思っただけで ... 」

マスター 「いずれにしましても、一度ご連絡されてみては ...?」

マスミ  「とんでもない。私から連絡なんて、考えられない ...
      いいんですよ、ほっとけば。... どうせ強気でいるんだから」

マスター 「よくわかりませんが ... 」

マスミ  「エッ?」

マスター 「どちらが強気なんでしょうか、本当は ... 」

マスミ  「 ... もう ... マスターったら ... 」


         :女、再びカクテルをゆっくりと一口 -----


マスミ  「 ... マスター ... 実は私 ... 」

マスター 「 ... どうかなさいましたか?」

マスミ  「さっきまで一緒だったんです ... 」

マスター 「 ... エ?」

マスミ  「 ... ある男性と ... 」

マスター 「それは ... 別の男性ということ ... 」

マスミ  「そうですね ... この間、話してた人です ...
      軽く飲みに行ってから食事をして、六甲の方へドライブ ...
      そこからここまでその人に送ってもらったんです ... 」

マスター 「そうでしたか ... 」

マスミ  「彼は話題が洒落てて、さらりと会話の中にいろんな話を盛り込んで
      それでいて全然おしゃべりって感じもしないし ... それに ... 」

マスター 「それに ...?」

マスミ  「いつも私を見てくれてて、さりげなく気配りしてくれる ...
      大人なんだなって ... そう思うんです ... 」

マスター 「大人 ...?」

マスミ  「だって、ホントに優しいんですよ、彼は」

マスター 「優しいから、大人なんでしょうか ...?」

マスミ  「エッ?」

マスター 「 ... 飲酒運転ですね」

マスミ  「マスター ... 堅いこと言わないでくださいよ ... 彼、そんなに飲んで
      運転してたわけじゃないんですから。ほんの少しだけ」

マスター 「その方ではなくて ... 」

マスミ  「私は運転なんかしてませんよ、マスター」

マスミ  「いいえ ... 心の飲酒運転です」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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