2012年04月03日

épisode / ジン来夢 -scene:1-




バーテン(Na)それは ...
       この店がまだ、海岸通りにある頃の出来事だったと
       マスターから聞かされました -----





          :サンドリオンの店内 -----

        SE:グラスに氷が入れられ ---
          :カクテルベースが注がれステアされる音 -----
          :そこへライムが添えられ、グラスが置かれる -----


マスター 「お待たせいたしました ... どうぞ」

ジ ン   「どうも ... 」


           :男は少しため息をつき、ゆっくりと飲み干す -----

         SE:グラスの氷の音 -----


ジ ン   「(再びため息)フーッ ... すみません、もう一杯、下さい」

マスター 「今夜はペースが、やけにお早いんですね ... 」

ジ ン   「エッ ...?」

マスター 「いつもなら一口目は、ゆっくりと味わっていらっしゃった ... 」

ジ ン   「エエ、まぁ ... よく知ってますね、そんなこと」

マスター 「いつもジンベースのカクテルをオーダーされるのですから、当然です ... 」

ジ ン   「週に一度、来るか来ないかなのに ... 凄いな。
       でも、他にもいるでしょう? そういう人って」

マスター 「そうですね。でも ... 」

ジ ン   「でも?」

マスター 「お二人で、しかもいつも同じものという方はそういらっしゃいませんね」

ジ ン   「なるほど ...(微かに笑って)フッ ... そうだろうなぁ ... 」


         SE:グラスに氷が入れられ ---
           :カクテルベースが注がれステアされる音 -----
           :そこへライムが添えられ、グラスが置かれる ---


マスター 「どうぞ」

ジ ン   「... 確かに、いつもと違うよな ... 」


           :男、グラスを持ちながら少し揺らす -----

         SE:微かに響く氷の音 -----


ジ ン   「 ... それじゃ、マスター。
       リクエストにお応えして、いつもの感じで味わってみます ... 」


           :男、ゆっくりと一口 -----


マスター 「そうですね ... いつもなら、そんな感じでしょうか ... 」

ジ ン   「いつもなら?」

マスター 「 ... でも、やはり違いますね ... 今夜は」

ジ ン   「どうしてそう?」

マスター 「 ... グラスがお一つしか、ございませんので ... 」

ジ ン   「 ... 」





posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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