2011年08月31日

- reste - いつの日か、再び ...










マスター 今宵も「バールサンドリオン」へお越し頂き、誠にありがとうございます...

     本日はここで皆様に、改めてお知らせがございます.....


     突然ではございますが、この度私 ... しばらくの間、旅立つこととなりました ...

     従いまして ...
     束の間、皆様と出逢い可愛がって頂きましたここ「バール サンドリオン」も
     誠に勝手ながら、しばらくの間お休みをさせて頂くことと相成りました .....

     誠に申し訳ございません ...

     日毎 ... 時の流れを垣間見て、通って頂いた方々 ...
     また夜毎 ... 疲れた翼休めしの安息の場として、訪れて頂いた方々 ...

     本当にありがとうございました .....

     ひと時 ... 止まり木として微睡みの中、刹那の夢見し安逸の場のごとく
     皆様のお役に立てたのなら、幸いかと思うところでございます .....

     皆様におかれましては、過ぎし日、この店での出来事につきまして
     引き続き「風見鶏の街から」というar_k_様のブログにて ...
     http://blog.livedoor.jp/ar_k_-bar_cendrillon/

     また、同じバーテンダーとしてブログを綴っておられますHOSHI様の
     「信州松本 バーテンダーの独り言」へお越し頂ければ、ノンフィクションの
     エピソードに心癒されることかと思われます .....
     http://blog.livedoor.jp/hoshina0121/

     さて ...
     そろそろお時間のようでございます .....

     改めまして ...

     今宵この瞬間まで、ここ「バール サンドリオン」へお越し頂き、本当にありがとう
     ございました .....

     私は遠く西の空へ向って旅立ちます .....

     いつの日かまた、皆様とお会い出来るその日まで .....

     しばらく旅に出かけます .....

     どうか ... 私のわがままをお許し下さい ....
     いつの日か、再び ---

     その日その時まで、束の間 .... ”reste”---


                                      by - マスターの知人 -






posted by マスターの知人 at 23:59 | Comment(5) | TrackBack(0) | インフォメーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メロディー 【melody】 # 2




マスター  いらっしゃいませ、ようこそ .....
      今宵も「バール サンドリオン」へお越しいただき、誠にありがとうござい
      ます.....

      さて今夜は皆様に、ここ「バール サンドリオン」を彩る楽曲の数々に
      ひと時耳を傾けて頂き、束の間の時間を過ごして頂ければと思っております
      .....

      ご紹介致します曲は、いずれもこの店での出来事に纏わる旋律ばかりで .....
      数々の笑顔や涙、その場面が蘇って参ります .....

      それではどうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さいませ -----


                         [ barcendriillon - opening - ]







バーテン  店の名は「バード・バー」-----

      その店に訪れる人は、それぞれの思いをグラスにブレンドしながら漂うように
      流れるジャズと、静かに通り過ぎて行く時間の中で、束の間の夢と戯れてた
      そうです .....

      「バード・バー」..... それはまさにその名のとおり .....
      飛ぶ鳥たちの翼を休める、心の止まり木のような場所であったようです -----

      そしてこの酒場はその昔 .....
      私共のマスターが、シェイカーを振っていた店だと聞かされました -----


                       [ 千夜一夜 / ハートカラー -scene:4- ]







女    「バーテンさん ... さっきあの時計のことでとやかく云ってたけど ...
      よく考えてみたら、時間が止まった時計って素敵なのかもしれない ... 」

バーテン 「それは、どういう意味なんでしょうか ...?」

女    「だって ... もし好きな時に時間を止められたなら、私たち幸せになれたかも
      しれないもの ... 」

バーテン 「 ... それは ... 」

マスター 「失礼ながら、お客様 ... お二人の時計は今ここで、止まるわけにはいかないの
      ではないでしょうか ... 」

女    「エ ...?」

マスター 「戻らない時間を惜しむより ... やがて訪れる時間を見つめることの方が ...
      大切なことではないでしょうか ... 」

女    「やがて訪れる時間 ... 」

                        [ pendule 〜 時 計 〜 -scene:4- ]







女    「人の心は、カクテルか ..... 」


        SE:女、歩き出す -----

         :しばらくして、子猫の鳴き声 -----


女    「あ ..... さっきの子猫 ..... 」


        SE:子猫の鳴き声 -----


バーテン(Na) それから藤堂様は、おもむろにこんなことを話されてました -----

       昔、パリの裏町の花売り娘が、売れ残ったバラの花束を綺麗に部屋に飾ると
       そのやさしさにバラは涙を流して、ドライフラワーになったんだと .....


        SE:子猫の鳴き声 -----


       その子猫は ..... 何故かドライフラワーを一輪、くわえていた -----

       あの夜から ..... その彼女と出会った人は、誰もいない -----

                        [ ドライフラワー -scene:4-]







女(Na) ----- 一度ヒビ割れたグラスは、元には戻らないのよね -----


男(Na)  一瞬、そんな彼女のセリフが胸をよぎった ..... 
      果たして彼女は、この事に気付いてたんだろうか -----

マスター 「お待たせいたしました ... どうぞ」

男    「どうも ... ン...? マスター、このワインは ... 」

マスター 「お帰りになられてから、お出しするようにと ... 」

男    「律子 ... 」


マスター  今宵 ... 彼女が口にされていた「ダム・ロゼ・ダンジュ」.....
      それは貴婦人という意味を持つロゼ・ワインでした -----

      そして ... そのワインを煽るお客様のグラスには ...
      うっすらとワインの涙が広がっておりました -----

                        [ クリスタル ナイト -scene:4- ]



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バーテン 「少し変わったシンガーですね ... マリさんって人は ... 」

マスター 「どうしてそう?」

バーテン 「せっかくのチャンスだったのに ... 」

マスター 「それは ... 彼女がシンガーである前に、一人の女性だからでしょう ... 」

バーテン 「一人の、女性 ... 」

マスター 「ちょうど ... バカルディがバカルディ・ラムに拘ることで、ダイキリではない
       ことを主張したように ... 」

バーテン 「バカルディがバカルディであるための主張 ... 」

マスター 「彼女もまた ... 自分が女であることを主張したのよ ... 」

                        [ canari 〜 カナリア 〜 -scene:4- ]







マスター  止まり木とは.....
      それは流離い飛ぶ鳥の、翼休めし静寂の場-----

      また止まり木とは.....
      それはつかの間の微睡みに、刹那の夢見し安逸の場-----

      そして止まり木とは.....
      それは夜の帳に覆われた街に、ひっそりと佇む静穏の酒場-----

      今宵も「バール サンドリオン」へお越しいただき、誠にありがとうござい
      ました...

      またのお越しを、心よりお待ちしております .....


posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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