2011年08月25日

止まり木 / 第三夜 -recipe-







マスター  今宵も「バール サンドリオン」へお越しいただき、誠にありがとうございました...

      ではここで... 今回登場致しましたカクテルを、改めてご紹介させて頂きます...

      まず始めに、ジンをベースにした「ギムレット」のオン・ザ・ロック版と言われる
      「ジン・ライム/Gin&Lime」.....
      このカクテルは、材料が同じでもシェイクしただけでカクテル名前が変わってしまうと
      いう、一種ユニークなカクテルでもございます ...

      ベースとなりますのはドライ・ジンで、ベーシックなものではゴードン・ビーフィーター
      ハーブっぽいかすかな甘さのボンベイやそれより少し甘めのタンカレー、さらに甘めの
      オールド・トムと、お好みのテイストで様々なバリエーションをお楽しみ頂けます。
      
      さてそのレシピは ...
      オールド・ファッション・グラスにドライ・ジン(45ml)を入れ、そこへ氷とライム・
      ジュース(15ml)を加え、軽くステアした後にスライス・カットしたライムを添えれば
      出来上がりです。

      ちなみに、ここで使用いたしますオールド・ファッション・グラスですが ...
      そもそも「オールド・ファッション」というカクテルに使われることからそう呼ばれた
      由来を持ち、皆様がよくご存知のロック・グラスと呼ばれるものです。

      次にご紹介致しますカクテルは「マルガリータ/Margarita」...
      その名前ははスペイン語の女性人名とされ、英語のマーガレットという花の名称でもあり
      元々の語源はギリシャ語の「真珠」と言う意味でもあるそうです ...

      またこのカクテルの名前に関する誕生にはいくつかの諸説がございまして ...

      そのひとつには、創作者であるロサンゼルスのバーテンダーの、亡きメキシコの恋人の
      名前に因んで名付けられたという説 ...

      さらにもう一つは ... どんなお酒も塩をなめながら飲むガールフレンドのために
      メキシコのホテルのバーテンダーが創作し、そのガールフレンドの名前をとって名付けたと
      いわれる説がございます。

      いずれにしましても ... 
      恋人を想い愛しんで作られたと伝えられるこの「マルガリータ」は、ロマンチックな情熱の
      カクテルと呼ばれるに値する、一品ではないかと思われます ...

      そのレシピは ...
      テキーラ(40ml)、ホワイト・キュラソー(15ml)、ライムジュース(15ml)をシェーカーに
      入れ、シェークし、スノー・スタイルにしたカクテル・グラスに注げば出来上がりです。
      またこの場合のスノー・スタイルですが ...
      グラスの縁をライムでなぞり、そこへ塩をまぶしつけ、雪が凍りついたようにすることを
      そう呼びます ...  

      さてこの情熱のカクテル「マルガリータ」...
      皆様はどのようなシーンでお口になされるのでしょうか ...
      

      それでは ...
      またのお越しを心よりお待ちしております .....

      ありがとうございました -----





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posted by マスターの知人 at 12:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

止まり木 / 第三夜 -final-






マスター(Na)止まり木とは.....
     それは流離い飛ぶ鳥の、翼休めし静寂の場-----

     また止まり木とは.....
     それはつかの間の微睡みに、刹那の夢見し安逸の場-----

     そして止まり木とは.....
     それは夜の帳に覆われた街に、ひっそりと佇む静穏の酒場-----

     さて.....  今宵、その止まり木に訪れし方は-----


         :サンドリオンの店内 -----


マスター 「 ... これ以上ここでジンを口にされますと ... 心の熱まで冷めてしまいますので ... 」

男    「マスター ... それでこのカクテルですか ... 確かベースはテキーラ」

マスター 「情熱のスピリッツと呼ばれております」

男    「情熱か ... 」

マスター 「少しお節介でした ... お許し下さい ... 」

男    「いいえ、とんでもない ... 逆にありがたいですよ、マスターに気遣ってもらって ... 」


         :男、ゆっくりとカクテルを一口 -----


男    「ジン・ライムとは違って、少しドライだな ... テキーラか ... 」

マスター 「お気に召して頂けましたでしょうか ... 」

男    「気に入るというより ... むしろ感激ですね ...
      でも何故このカクテルなんです? 他にもテキーラベースのものは色々あるのに ... 」

マスター 「このカクテルの由来はご存知でしょうか?」

男    「残念ながら ... 」

マスター 「このカクテルの名前は、そもそも人の名前なんです ... それも女性の」

男    「女性の名前 ...?」

マスター 「このカクテルを作ったバーテンダーの初恋の人の」

男    「初恋の人 ... 」

マスター 「しかし ... その恋人は不運の事故でこの世を去り、彼はその彼女を悼んで
      このカクテルを作ったと聞いております ... 」

男    「彼女に対する精一杯の心の表現だったと ... 」

マスター 「そう解釈出来るのではないでしょうか ... 」

男    「心の表現か ... 」

マスター 「その銀の指輪は、女性の指に似合うものだと思います ... 」


        :男、指輪を見つめる -----

        :カウンターに小さくはじける指輪の音 ----- やがて、止まる -----


男    「マスター ... 確かにジンは心を冷やしたけど ... このテキーラは違いますね ... 」

マスター 「 .....(ゆっくりと頷く) 」

男    「しばらくジンとはオサラバして、こいつをベースにしてみますよ ... 」

マスター 「お一人でですか ... ?」

男    「まさか ... 彼女とですよ」

マスター 「いつでも、お待ちしております ... 」

男    「その時にはマスター ... このカクテルをお願いしますね」

マスター 「かしこまりました ... マルガリータ、ですね ... 」



男(Na)  その店は、北野の一角にあるバーだった ...

      夜の帳に覆われた街に、ひっそりと佇む静穏の酒場----

      静かに流れるジャズの旋律と、止まったままの時計が象徴的な

      流離い飛ぶ鳥の、翼休めし静寂の場 ----

      そう ... それはまさしく止まり木のような、そんな酒場だった ----





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