2011年08月13日

information - 3 -



今宵も「バールサンドリオン」へお越し頂き、誠にありがとうございます...

ここで皆様にお知らせがございます。
このブログでご紹介させて頂いております「クリスタルナイト」(2011-08-11〜 )が
「風見鶏の街から」というar_k_様のニコニコ動画にて、当時のO.Aされた音声で紹介されています。

よろしければ、どうぞこちらの方へもお越し頂ければと思います .....

それではどうぞ ... ごゆっくりお過ごしください -----


【 風見鶏の街から 】

Bar Cendrillon #5-1 - クリスタル・ナイト 前編 -

 http://blog.livedoor.jp/ar_k_-bar_cendrillon/

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クリスタル ナイト -scene:3-







          :雨の音 -----


マスター(Na) それは突然の出来事でした .....
      何の前触れもなく降り出した雨は、無防備に仕事を進めようとしていた彼の予定を
      狂わせ、その見返りに ... 彼女との再会する場面を演出したようです -----


        SE:携帯電話が鳴る -----


男    「 -----はい、倉澤です ... 」

電話の声(女)「もしもし ... 私 ... 」

男    「ン ...? 律子? ... 律子か?」

電話の声(女)「 ... 今夜、会えないかしら ... 」

男    「 ... わかった ... 」


マスター(Na) そして彼、二人の思い出が刻まれたこの店で、彼女との再会の約束を
      交わしたのでした .....
      そう ..... ここ、バール サンドリオンで -----



         :サンドリオンの店内 -----


男    「 ... 急に呼び出すなんて、今日は一体、どうしたんだ ...?」

女    「 ... ようやくあなたに ... 話せる気持ちになったから ... 」

男    「話せる、気持ち ...? 」

女    「 ... あれから私、いろいろ考えてたの ..... あなたの事や自分の事 ...
      それに何故私たちはが別れてしまったのかを ... 」

男    「それは簡単なことさ ... 俺たちがお互いに、我がままだったからだろう ... 」

女    「そうかもしれない ... でもあの時は、そんなこと感じる余裕はどこにもなかった ...
      ただ目の前にいる相手に、お互いが求め合う気持ちばかりで、身勝手な男と女が
      向き合ってただけの生活だった ... 」

男    「別れたのはお互いのせいだと ... そう云いたいのか ...?」

女    「少なくても私はそう思ってる ... 」

男    「今頃何だ ... どうしたんだ、一体。こんな話をするために呼び出したのか?」

女    「 ... 怒った ...?」

男    「いや、そうじゃない ... そうじゃないが、久しぶりに会ってこんな話はないだろう
      ... それに今更、何になるんだ ...?」

女    「いまだから... あなたにこうして話せることなのよ」

男    「 ... どういう意味なんだ? それは」

女    「 ... 実は今日あなたを呼び出したのは ... 」


          :女、おもむろにグラスケースを取り出し -----


女    「これをあなたに渡そうと思って ... 」

男    「そのケースは確か ... 」

女    「そう ... これはあなたが私の誕生日にくれたウォーターフォードのグラスよ ... 」

男    「持ってたのか ... 今でも」

女    「これだけは ... 何故だか今でも、大切にしまってたの」

男    「お前 ... 」

女    「 ... 今日は ... これをあなたに返そうと思って ... 」

男    「俺に返すって ...? 何でまた今になって ... 」

女    「私、あなたと別れたこと、後悔してたの ... ずっと」

男    「後悔 ...?」

女    「あんなに仲が良かったのに、あんなに楽しかったのに、どうしてこうなったんだろうって
      ずっと悔やんでた ... 」

男    「律子 ... 」

女    「でも云えなかった ... 私から別れるって口にしておきながら、その私から今度は
      やり直そうなんて ... 死んでも云えなかった ...
      一度ひび割れたグラスが元に戻らないように、私たちはもう昔のようにはなれないん
      だって ... 自分にそう言い聞かせてた ... 」

男    「そんなこと思ってたのか、お前 ... 」

女    「今だから話せるのよ ... 」

男    「今だから ...?」

女    「このグラスは ... そんな私の唯一の未練だったの ...。そう ... 証しでもあった ...」

男    「そのグラスが、証し ... ?」

女    「そう ... 」

男    「 ... 知らなかった ... そんなお前の気持ちなんて ... 」

女    「だけどもうこのグラスと ... さよならするの、今夜」

男    「さよならする? それでこれを俺に?  ... どういう意味なんだ? それは」

女    「私 ... 今度、結婚するの ... 」





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2011年08月12日

クリスタル ナイト -scene:2-






マスター(Na) それは突然の出来事でした .....
      何の前触れもなく降り出した雨は、無防備に仕事を進めようとしていた彼の予定を
      狂わせ、その見返りに ... 彼女との再会する場面を演出したようです -----

      これは単なる雨のいたずらなのでしょうか .....?
      それとも運命のいたずらか -----

      いずれにせよ ..... 彼は約束の時間に、約束のあの店へ足を運ばなければならないの
      でした ...
      そう ... 彼女との思い出が刻まれた、あの店へ -----


        SE:ドアの開く音 -----


マスター 「いらっしゃいませ、ようこそ ... 」

男    「ご無沙汰です、マスター」

マスター 「お久しぶりです ... お元気そうで何よりです」

男    「マスターこそ、変わりないみたいで ... 」

マスター 「おかげさまで ... それなりに ...。 さあどうぞ、あちらでお待ちです」

男    「どうも ... 」


          :男、カウンターにいる女のそばへ -----


女    「ごめんなさいね、急に呼び出したりして ... 」

男    「誤る必要なんてないさ ... 急だろうが何だろうが、都合が悪けりゃ来れないんだからな」

女    「それじゃ今夜は、都合が良かったんだ」

男    「そうだな ... この雨のせいでな」

女    「なるほど ... この雨のお陰か ... 」

男    「 ... 元気か ...?」

女    「エエ ... ご覧のとおり ... 年は少し取ったけどね」

男    「もう2年ぐらいになるのかな ... あれから」

女    「そうね ... 正確には2年とひと月ほど経ってるわ ... 」

男    「よく憶えてるんだな ... そんなこと」

女    「そんなことか ... あなたにすればそうかもしれないわね ... 」

男    「ン ...?」

女    「ウウン ... 何でもない ... それよりあなた、少し痩せたんじゃなくて?
      ちゃんと食べてるの?」

男    「そんなセリフ、意外だな ... 何だかしっくりこない」

女    「そうかな ... 他愛のない挨拶程度の会話だと、私は思うけど ... 」

男    「昔、夫婦だった男と女のか ...?」

女    「元夫婦の挨拶か ... そうなるのかな、やっぱり」

男    「 ..... 」

マスター 「失礼いたします ... ご注文はいかがいたしましょう ...?」

男    「 ...ああ、俺には何か軽いものと ... それからワインを ... そうだな ...
      今夜の気分からして ... 適当に軽いヤツを ... 」

マスター 「はい ... かしこまりました」

男    「 ... で、相変わらずお前は、ロゼを飲んでるんだな ... 」

女    「エ ...?」

男    「俺はここのところご無沙汰だな、その類は」

女    「私はこれが一番、口に合うから ... 」

男    「で、それは?」

女    「フランスのダム・ロゼ・ダンジュ ... 最近はずっとこれなの」

男    「フーン ... ダム・ロゼ・ダンジュか ... 」

女    「なかなかのものよ。見て ... このワインの涙の色合い ... 」

男    「綺麗なラインをしてるな ... 」

女    「ちょうどいいアルコール度数なのよね、これって」

マスター 「お待たせいたしました ... どうぞ」

男    「どうも ... 」

マスター 「今宵はお二人とも、ごゆっくりどうぞ ... 」

女    「ありがとう、マスター ... 」

男    「そういえば ... 昔はロゼに凝ってたな ... 」

女    「そう ... いろんな場所でいろんなロゼを飲んで、それなりに拘ったりしてた ... 」

男    「この店も、そんな中のひとつだったな ... それに俺たちにとって、思い出の場所でも
      あるこのお店 ... 」

女    「 ... ここであなたは、私にプロポーズをした ... 」

男    「そう ... 確かにそうだ ... 紛れもない事実と、ちょっとした歴史だな ...
      だがそこへ急に俺を呼び出すなんて、今日は一体、どうしたんだ ...?」

女    「 ... ようやくあなたに ... あなたに話せる気持ちになれたから... 」

男    「話せる、気持ち ...?」





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2011年08月11日

クリスタル ナイト -scene:1-






        SE:街の喧騒 -----

          :雨の音 -----


男    「まいったなァ ... これで今日の予定は台無しだ ... こんなときに限って天気予報が
      外れるなんて ... ついてないよな、まったく ... 」


        SE:男、携帯電話をかける -----


男    「 ----- あ、もしもし、俺だ ..... この雨じゃ、撮影は無理だろう .....
       ----- ああ、今日は中止にしよう。 ----- そうだな、明日また連絡するから
      それで調整してくれないか。
       ----- ああ、そうだ ... それで頼むよ。 それじゃ、お疲れ」


        SE:男、携帯電話を切る -----


男    「さてと ... どうしたものかな ... 出し抜けのフリータイムか ... 」


        SE:男の携帯電話が鳴る -----


男    「 -----はい、倉澤です ... 」

電話の声(女)「もしもし ... 私 ... 」

男    「ン ...? 律子? ... 律子か?」

電話の声(女)「そう ... よくわかったわね ... 」

男    「当然だと、云わせてもらうよ ... 」

電話の声(女)「喜んでもいいのかしら ... こういう場合は」

男    「どうにでも」

電話の声(女)「それじゃ ... 気分のいい方で解釈するわ」

男    「好きにすればいいさ ...。それはそうと ... 元気か?」

電話の声(女)「それは私のセリフよ ... 」

男    「俺か ... そうだな、変わらずってところかな ... 」

電話の声(女)「そうね ... そんな感じのようね ... 」

男    「どうしてそうとわかるんだ?」

電話の声(女)「声の調子でわかるの ... 私には」

男    「相変わらずだな、お前も ... 」

電話の声(女)「お互い様、と云わせてもらうわ ... 」

男    「で、今日はどういう風の吹き回しなんだ? わざわざ携帯にまで連絡よこすなんて ...
      お前にしては珍しいな ... 」

電話の声(女)「そうかしら ... 」

男    「そのせいかもな ... この雨」

電話の声(女)「何のこと?」

男    「いいや、何でもない ... それより用件は何なんだ、この電話の」

電話の声(女)「 ... 今夜、会えないかしら ... 」

男    「今夜? 今夜って ... また急な話だな」

電話の声(女)「ごめんなさい ... でも今日 ... 今夜会っておきたいの ... 無理かしら...?」

男    「いや ... 別にかまわないけど ... 何かあるのか」

電話の声(女)「それは会ってから話すわ ... 」

男    「会ってからって ... 電話じゃ駄目なのか?」

電話の声(女)「 ... 会って話がしたいの ... 」

男    「 ... わかった ... で、どこに行けばいいんだ?」

電話の声(女)「あのお店で11時に ... それでいい?」

男    「あの店で11時 ... ? えらくマニアックな時間だな ... わかった」

電話の声(女)「それじゃ ... 」

男    「ああ ... 」


        SE:電話の切れる音 -----





タグ: 再会
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2011年08月10日

ドライフラワー -final- 





バーテン  今宵も「バール サンドリオン」へお越しいただき、誠にありがとうございました...

      ではここで... 今回登場致しましたカクテルを、改めてご紹介させて頂きます...

      カクテルの名前は、「ブラッディ・メアリー/Bloody Mary」.....
      その名は16世紀のイングランド女王、メアリー1世の異名に由来するといわれ
      即位後300人にも及ぶプロテスタントを処刑したことから、「血まみれのメアリー」
      (Bloody Mary) と呼ばれて恐れられていたと伝えられております。

      また異説として、禁酒時代に飲まれていたといわれるジンベースの「ブラッディ・サム」
      に対して名付けられたとも聞いております ...

      さてそのレシピですが ...
      氷を入れたタンブラーにウォッカ(45ml)を注ぎ、トマト・ジュース(適量)で満たし
      三日月形にカットしたレモンを飾り、最後にマドラーを添えて頂ければ出来上がりです。

      味の調節のしやすいカクテルであり、ご自分なりのアレンジが可能ですので、シーンに
      よってはセロリをはじめとした野菜スティック等を添えたり、ウスターソースや食塩、
      コショウ、タバスコなどを添えて頂いてもよろしいかと -----

      またそのバリエーションのひとつである「バージン・メアリー」.....
      こちらはこの「ブラッディ・メアリー」からウォッカを抜いただけのいわゆる「トマト
      ジュース」で、ノンアルコールのカクテルとなります ...
      ちなみに「トマト・ジュース」にハマグリやアサリのエキスが入ったクラマトにすると
      「ブラッディ・シーザー」というカクテルその名を変えてしまいます。
      
      その他にも ...
      この「ブラッディ・マリー」をビールで割ると「レッド・バード」というカクテルに ...
      ベースをジンに変えると「ブラッディ・サム」、テキーラに変えると「ストロー・ハット」
      ビールに変えると「レッド・アイ」、アクアヴィットに変えると「デニッシュ・マリー」
      というカクテルとなります -----

      数多くのバリエーションを持つカクテル「ブラッディ・メアリー」...
      ご自分のお好みに合った味わいに出会うため、バーテンのお勧めのトッピングを聞くなど
      試行錯誤されてみてはいかがでしょうか ....

      それでは ...
      またのお越しを心よりお待ちしております .....

      ありがとうございました -----





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