2011年07月22日

ソムリエ [ Vintage.U] -scene:2-





         :サンドリオンの店内 -----


マスター 「それじゃ ... ついでください」

バーテン 「はい ... 」


        SE:バーテン、2つのワイン・グラスにワインをそれぞれ注ぐ -----


マスター 「では、ご説明いたします ... 今ここに2本のワインをご用意させて頂きました。
      いずれもカリフォルニア産の赤ワインです ... 」

男    「なるほど ... フランス産だと、僕がハンディを背負うことになるからな」

マスター 「同じ条件下の方が、よろしいかと思いまして ... 」

男    「ありがたいようで ... 少し悲しいですけどね ... 」

マスター 「あとはお決まりの手順です ... ブラインドで銘柄を当てて頂ければ結構ですが
      ... いががでしょうか?」

男    「いいだろう... 」

タクヤ  「わかりました ... 」

マスター 「それではまず、1本目の方から ... 」

バーテン 「どうぞ ... 」


         :バーテン、それぞれの前にグラスを置く -----


男    「(グラスを持ち)... 色は明るい紫で、濃密な果実の香りがするな ... 」

タクヤ  「!... (小声で)しまった ... 」

バーテン 「どうかなさいましたか ...?」

タクヤ  「いや ... 別に ... 」

男    「凝縮感が素晴らしくて、バランスもいい ... ブドウは ... 」

タクヤ  「少し黙って出来ないのかな ... 」

男    「おっと、そうだな ... わざわざ君にヒントを与える必要もないな」

タクヤ  「口数の減らない男だな ... 」

マスター 「いかがでしょう ... お判りになりましたでしょうか... 」

男    「僕の方はいいですよ」

マスター 「タクヤさんはいかがですか ...?」

タクヤ  「エエ ... 」

マスター 「それでは、それぞれにこれだと思われる銘柄とビンテージを、このメモにお書き下さい」

男    「これは賢明だな ... たとえ答えが判らなかったとしても、相手と同じことを云えば
      それで引き分けになるからね」

タクヤ  「それはあんたにも云えることだろうが ... 」

男    「なにィ ...!」

マスター 「さあ、どうぞ ... 」


         :それぞれ、小さなメモに答えを書く -----


マスター 「では、次のワインに参ります ...(バーテンに)お願い ... 」

バーテン 「はい ... 」


         :バーテン、先程と同じく二つのワイン・グラスに
          ワインをそれぞれ注ぐ -----


男    「僕には少し、簡単な気もするが ... どうなんだろうかな、その辺は」

タクヤ  「終わればわかるだろう ... その答えは」

男    「なるほど ... もっともな意見だな、それは」

バーテン 「失礼いたします ... 」


         :バーテン、それぞれの前にグラスを置く -----


マスター 「それでは ... どうぞ... 」


         :二人、グラスを手にする -----


男    「ン ... こっちは少し色が濃いな ... それにかなり熟成してる ... 」

タクヤ  「!... これは ... 」







posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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