2011年07月17日

ソムリエ [ Vintage.T] -scene:2-





         :サンドリオンの店内 -----


        SE:氷を入れたワイン・グラスに白ワイン(4/5)と

          カシス・リキュール(1/5)が注がれ、軽くステアされる -----


タクヤ  「(鼻をすすり)マスターとも、ホント久しぶりですね」

マスター 「そうですね ... 確か最後にお目にかかったのは、2年程前でしょうか .... 」

タクヤ  「そう ....  この店がまだ海岸通りにある頃だったから、そんなもんかな ... 」

バーテン 「お待たせいたしました ... どうぞ」


         :二人の前にグラスが置かれる -----


ヒトミ  「どうもありがとう ... 」

タツヤ  「どうも ... 」

マスター 「ではお二人も今夜は、お久しぶりの再会というわけですね ... 」

タクヤ  「そうだな ... (鼻をすすり)2年ぶりになるのかな ... なあ、ヒトミ」

ヒトミ  「 ..... 」

タクヤ  「おいおい ... さっきからどうしたんだよ、ろくに口もきかないで ...
      せっかく久しぶりに逢えたんだから、楽しくやろうぜ、楽しく(鼻をすする)
      さあ、グラス持てよ ... 乾杯しよう ... 2年ぶりの再会にな」

ヒトミ  「 ... どういうつもりなの ... 」

タクヤ  「エッ ...?」

ヒトミ  「どうして今までほったらかしだったの ... ?」

マスター 「ヒトミさん ... 」

タクヤ  「だからそれは ... 」

ヒトミ  「せめて電話の一本ぐらい ... かけてくれたっていいじゃない ... 」

タクヤ  「悪かったと思ってるよ ... そのことに関しては」

ヒトミ  「それだけなの ... ?」

タクヤ  「エ ... ?」

ヒトミ  「それだけで ... 私が笑いながら乾杯出来るとでも思ってるの?」

タクヤ  「... 一体何が云いたいんだ? お前は」

ヒトミ  「そりゃ、あなたにとって大事な時間だったと思うわ ... この3年間は。
      でもそれは私にとっても同じ ... 貴重な時間だった ..... 」

タクヤ  「だから俺はこうして ... 」

ヒトミ  「こうして何なの? この2年間の空白をこの一瞬で埋められるっていうの?」

タクヤ  「ヒトミ ... お前変わったな ... (鼻をすする)」

ヒトミ  「あなたがこうさせたのよ ... 」

タクヤ  「俺が?」

ヒトミ  「だって ... 逢えなくて淋しくて ... 話せなくて声聞けなくて私辛かった ... 
      そんな気持ち分かる? 今のタクヤに」

タクヤ  「ヒトミ ... 」

ヒトミ  「それでも ... タクヤが一人前のソムリエになるまでは、私も頑張ろうって
      思ってたから ... なのに2年もの間、何の連絡もくれないなんて酷いじゃない」

タクヤ  「 ... 」

ヒトミ  「あげくに今度帰るからよろしくって ... 一体何のつもりよ」

タクヤ  「 ... 随分な云われようだな ... 喜んでもらえると思ってたのに ... 」

ヒトミ  「時間は人を変えるわ ... 」

タクヤ  「人を変えるか ... (鼻をすする)」

ヒトミ  「 ... どうして ... どうして今なの... 何故今頃帰ってくるのよ ... タクヤ」

タツヤ  「‭ヒトミ ... 」




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posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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