2011年07月16日

ソムリエ [ Vintage.T] -scene:1-





マスター  それは ...
      彼女のもとへ届けられた、一通のエアメールから始まる出来事でした -----



タクヤ   親愛なるヒトミへ .....

      元気にしてるんだろうか .....?

      まあ、お前のことだから、相変わらずの調子でやってることだと思うけど .....

      それにしても長い間、連絡しなくて悪かった。

      別に悪気はなかったんだが、何となくタイミングがずれちゃって、そのまま

      ズルズルと今日まできちゃって ..... ホント、申し訳なかった .....

      でも、やっとまともな手紙を書けるような状況になったんで、これを送ります。

      実は今度、日本へ帰ることにしました。

      こっちでの仕事もひと段落し、一応の手応えもあったんで、久しぶりに神戸に

      帰ろうかと思い、そう決めました ..... とは言っても、たった一週間程の日程

      ですが .....

      でもまあ何はともあれ、今度の土曜日にはそっちへ帰りますんで、そのつもりで

      よろしく!

      それじゃ楽しみにしてるので .... まずは一報まで -----




ヒトミ   何故今頃になって帰ってくるの .... どうして .....

      2年近くも、私を一人っきりにさせたくせに ..... 私の時間を奪ったくせに .....

      どうして今頃 .....?

      楽しかったはずないじゃない ..... 淋しくなかったわけないじゃない .....

      だって私、一人だったのよ、ずっと .....

      そう ..... あなたとの思い出だけが、私のそばにいたわ .....

      もう諦めてた ..... もう駄目だと思ってたのに .....

      なのにどうして .....?

      だって私、今 -----






タグ:エアメール
posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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