2011年06月01日

呪 文 -scene:2-





     呪文...

     それは何らかの力を持つ言葉、あるいは持つとされた言葉であり
     呪術において使用されると理解されている...
     またゲームなどの物語中においては、魔法を行う時に唱えられる
     という設定になっていることが多い...

     そんな呪文にまつわる話の主人公がそこにいた...


ナツコ  「もう、日付が変わるよ... 早く行かないと、会えないかもよ」

チアキ  「でも... 」

ナツコ  「デモもストもないでしょ?! チアキから言い出したことなんだからね!」

チアキ  「それはわかってる... わかってるけど... 」

ナツコ  「とにかく行かなきゃ始まらないじゃない」

チアキ  「それ以前に... もう終わってるのかも... 」

ナツコ  「だから、それは彼の気持ち次第でしょ?」

チアキ  「それは確かにそうだけど...」

ナツコ  「あなたがそれをここで思い悩んでみても、答えは出てこないんだからね。
      だからちゃんと約束した場所に行って、それをしっかりと確かめなきゃ」

チアキ  「...うん... 」

ナツコ  「それからでも遅くないないでしょ、悩むのは」

チアキ  「どっちにしても、悩みがつきまとうのね... 私って」

ナツコ  「それは性格の問題だと思うけどね... 」

チアキ  「そうかなァ... 」

ナツコ  「さあ、早く行きなさいよ。
      それともずっとこのまま、ここにいるつもり?」

チアキ  「そんなつもりは... 」

ナツコ  「なら早く行きなさい!」

チアキ  「...うん... 」

ナツコ  「?... どうしたのよ?」

チアキ  「...ねえ、ナツコ... 」

ナツコ  「なに...?」

チアキ  「...一緒に来てくれない? 」

ナツコ  「え? 私が? どうして!」

チアキ  「今日の星占い... 私あんまり異性運が良くなかったんだ... 」

ナツコ  「...それで?」

チアキ  「獅子座の人が、今日の私を助けてくれるって書いてあったから... 」

ナツコ  「あのね... 確かに私、獅子座だけど... それってただの星占いでしょ?」

チアキ  「でも私の場合、よく当たるのよね... これが... だからお願い! ナツコ... 」

ナツコ  「あなたねェ...」

チアキ  「お願いだから... このとおり... 」

ナツコ  「...もう... チアキったら... 」

チアキ  「お願い!」

ナツコ  「...わかったわよ... 」

チアキ  「ありがとう、ナツコ! やっぱり持つべきものは友達だね! うん」

ナツコ  「なに一人で納得してるのよ... 」

チアキ  「もう嬉しくて〜」

ナツコ  「でも云っとくけど... 一緒に行って答えがはっきりしたら、私そこで
      帰るからね... いいね?」

チアキ  「!... うん... わかった... 」

ナツコ  「...私は私なりに辛いんだから... 」

チアキ  「ナツコ... ごめん... 」

ナツコ  「それより... その約束の場所って、どこ?」

チアキ  「海岸通りにあるバーなの... ちょっとお洒落で、雰囲気のよさそうな... 」

ナツコ  「フーン... なんてとこ?」

チアキ  「店の名前は... バール サンドリオン」







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posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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