2011年05月30日

XYZ






     XYZ ...

     それはマスターが彼女のために作ったカクテルの名前...

     名前の意味は、XYZ がアルファベットの最後の綴ることから
     「もう後が無い」「最後の」といった意味が込められていると... 
     確かそう聞いたことがある...

     そんなカクテルを彼女の前にそっと差し出し、マスターは静かにつぶやいた...
     まるで独り言のように...

     「物語の終わりは... 次の物語のはじまりだと... そうどなたかが言って
      おられました...」

     およそ女の子が吸わない銘柄のタバコに火をつけて...
     ゆっくりとその煙に視線を落とす彼女の瞳には...
     忘れられない誰かを見つめているような、そんな眼差しに思えた...

     そんな彼女はマスターのセリフに、自分を重ねたようだった...

     「終わりが、はじまり...」

     「このカクテルは、そんな気分の方にお勧めのお飲み物かと...」

     そのマスターのセリフに、私は心地よい響きを感じた...

     そう...
     これが『バールサンドリオン』での、最初の出来事だった...


     ちなみにこのカクテルのレシピは..

     ラム、コアントロー、レモンジュースをシェークし、カクテル・グラスに
     注げば出来上がり...

     いたって簡単なカクテル...

     好きなカクテルだな... 私は...











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posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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