2011年05月29日

序 章 - プロローグ -





     90年代の半ば、私はその店と出逢った-----


     人知れず海岸通り近くに、ひっそりと佇んでいた酒場...

     訪れる客に、女性のマスターが一人...  カウンター越しに静かに語りかける...


     「いらっしゃいませ... 今夜は何を... 」


     店をやさしく包んでいるのは、静かに流れるジャズの旋律-----

     はじめて訪れる男も... いつもの馴染みの女も...

     この店に一歩足を踏み入れたその瞬間から、時間の色が変わる-----

     そんな場末の止まり木... 『バール サンドリオン』

     でも今はもう... 

     そのカウンターでカクテルを口にすることもなく
     記憶の中でしかグラスを傾けられない ...


     酔いが懐かしさに拍車をかけきた...

     ここから先、しばらくあの頃を想い出してみたい...

     そんな気になってきた----






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posted by マスターの知人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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